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スライムの復讐  作者: シエラ
一章
20/39

読んでいただいてる皆様、ありがとうございます。


4/5改稿



今日もまた鐘の音で目を覚ます。


「ん……起きたくない……」


二日前までダンジョンで寝起きをしていた為、完全に気を抜いて眠れるこの時間が愛おしく感じる。それと同時に今日からまたダンジョンの硬い地面で仮眠をとることを考えるとこの布団からより一層出たくなく、布団の上でゴロゴロ転がり現実逃避をするがいつまでもこうしてはいられない。


「……準備するか」


気合で布団から起き上がりシャキッとするために顔を洗い、少し冴えてきた頭で鎧とローブを着てから朝食をとるべくあくびを噛み殺して隣の羊亭に向けて歩く。


店内に入ると今日も繁盛しているようで朝からシーナやおかみさんなどが忙しそうに接客をしている。


「いらっしゃ、イーライ君!席に座って待っててくださいね。いつもの感じでいいですか?」

「ああ、おはよう。よろしく頼む」


すっかり常連みたいになり、会話少なくてもシーナはオススメをもって来てくれるようになった。

いつものように待っていると料理とバスケットを持って来てくれる。


「お待たせしました!それと昨日の晩に言ってくれましたから今回のお弁当は期待していてくださいね!」

「ありがとう。食べるのが楽しみだよ」


昨晩シーナと話した際に今日からまたダンジョンに潜ることを伝えてあり、今回もお弁当を作ってもらえるように頼んでおいた。


「でも、2食分なんて誰か他の人と一緒なんですか?一人だと流石に量が多いですよ……?」

「大丈夫だ。一人で潜る予定だがしっかり全部いただくよ」

「ん~、それならいいですけど痛んじゃわない内になるべく早く食べてくださいね?」

「ああ、気を使ってくれてありがとう」


俺には『収納』がある。腐らせる心配もない為、2日間少し多めに作ってもらえるように頼んでおいた。

これで少しはダンジョンに潜るモチベーションも上がる。

朝食も美味しくいただき、お礼と会計を済ませてダンジョンに向かうべく北門へ向かう。


今回は北門から徒歩で行ける範囲にある『荒蕪こうぶのダンジョン』が目的地だ。推奨レベルは200で獣系のモンスターが多く出るようで全3層構造のダンジョンらしい。

今回は馬車の時間なども気にしなくてもいい為、あまり急がなくてもいい。北門から出てダンジョンに向かう道中、昨日買ったモンスターとダンジョンの図鑑を読んで予習をしつつのんびりと歩いているとだんだん入口が見えてくる。

今回のダンジョンも入口が洞窟になっており、入口をくぐると名前の通り、地面は荒れており、ところどころ雑草が生い茂っている。場所によっては雑草の背も高く、このダンジョンに出てくるというウォーグなどの獣系モンスターや蟲系モンスターは視認が遅れそうだ。そして上を見上げると青空が広がっているように見える天井が視界一杯に広がる。


「ダンジョンの中なのに外にいるみたいだな……」


図鑑には書いてあったが実際に見てみると想像以上の景色にビックリしていると――


「すごーい!ほら二人も早くおいでよ!」


そんな声が背後から聞こえてくる。慌ててそちらを振り向くと3人組の若い男女が同じく洞窟に入ってきたようだ。

荒寥のダンジョンはあまりうま味がないこともあり、不人気で誰にも出くわさなかったが今回みたいに他の冒険者に出くわすことも出てくるだろう。流石にクリスがこのレベル帯のダンジョンに潜ることは少ないだろうしダンジョンもたくさんあるためそうそう出くわすということはないだろう。


(それでももしかしたら何かの拍子に出くわすかもしれないな……)


今目の前に現れるようなことがあればレベル差なども関係なしにまた戦うことになるかもしれない。しかしまだレベル差が100以上ある今の俺ではまだまだ敵わないだろう。それでは前回の二の舞にしかならない。


(まだ確実じゃないがせっかくの舞台だ。早くレベルを上げないとな……)


改めて目標を意識する。後から入ってきた冒険者達になるべく顔を見られないようフードを深く被りなおしながら先へと進む。



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