~ハクア:ヴァレンチ~
ハクは人ではないとはいったい!?
結衣は人ではないハクを想う事は出来るのだろうか!?
訳が分からない、人間じゃない?ハクがか?
[え、え、え]
困惑するのも無理もない、恋している相手が人間じゃない、化物なのだから。
その中ハクが口を開いた。
[僕はある平行世界から来た半悪魔?のようなものだ]
要はハクはこの世界の者ではないらしい。
話によるとその世界というのは"ヘルヘブン"、地獄天国。
地獄と天国が混合した世界、何世紀にも渡って悪魔と天使が争っている。
ハクはその悪魔と天使の間にできた子らしい、母が悪魔で父が天使。
悪魔の羽根は本来蝙蝠のようで色は黒、天使の羽根は鳥のようなもので色は白。
なので羽根は鳥のようなもので色は黒なのだ。
ある悪魔が別世界にいこうとし、時空をねじ曲げた結果この世界に繋がったらしい。
そしてハクがこの世界に流れ着いた。
[本名はハクア:ヴァレンチ、東條は偽名だよ]
[他にも流れ着いた悪魔や天使がいる、天使はいいが問題は悪魔のほう]
[今回の事件も悪魔の仕業なんだ]
おそらく嘘はついていない、ハクの顔が証明だ。
しかし、その様なことがありうるのだろうか?
[そろそろいいかな、ありがとう匿ってくれて]ニコッ
[あ、いや....うん.......]
[それじゃあ、明日学校で、お休み]バサ
大きな羽根を開いて彼は飛び去ってしまった。
目の前に落ちる漆黒の羽、結衣はそれを拾い上げて胸に当てた。
微かなハクの温もり、結衣は羽を抱いたまま眠りについた。
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あのあとはずっとハクアの事が気になって仕方がなかった。
まず現実なのかすらハッキリしない、...普通に考えて。
もし仮に彼が悪魔だったとしよう、この事を知っている人間は他にいるのか?
居るとしてもそいつが人間なのかすら危うい。
...彼は....私達人間に危害を加えないと言う保証は?
他の悪魔も事件を起こしているらしい、その悪魔とハクアは同族なのだから保証等ない。
ふと後ろの一番窓際の席、彼を見た。
[...!ニコ]ヒラヒラ
目も合い手も振られた、顔が熱い。
極々普通の高校生にしか見えない、昨日のはやはり夢?
学校に居るなかはずっと彼を見ていた、とても悪魔には見えない。
放課後、返りの準備をしていたらハクアに声を掛けられた。
[このあと時間空いてる?空いてたら屋上に来て]
-大事な話がある
それを聞いて真っ先に思い付いたのが悪魔等の件、ハクアの事だ。
[...うん、分かった]ニコッ
彼の事が...知りたい
本名"ハクア:ヴァレンチ"、悪魔と天使のハーフ!?
大事な話とは何なのか!?
次回お楽しみに!