平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第34回「恋も蹴りも演技です?」
<ここでお知らせがあります>
「はい。何でしょう?」
<映画『時間戦士は永遠の夢を見るのか』公開直前企画として、『彼も彼女も二人いる世界で』が全話放送されることになりました>
「え? 凄い!」
<私達の初主演ドラマですね。深夜の30分枠だったかな?>
「そうそう。なかなか大変だったよね」
<そうね。それまで演技とかしたことなかったし>
「まあでも、基本コメディだったから」
<アミカナは得意よね?>
「何でよ! 大体、ミカの方がボケ役だったじゃん」
<そうなのよね。本人はこんなに頭脳明晰なのに>
「はいはい。何か思い出はある?」
<やっぱり第一話かな? あの、私達が入れ替わるやつね>
「はいはい」
<あれで、アミカナのふりをして志音君と付き合うんだけど……何か、変な気分になって……>
「え? 何? どういうこと?」
<何ていうか……自分が、本当にアミカナになった気分というか……。つまり、志音君に本当に恋しちゃってる気分というか……>
「待って! そんな話、聞いてない!」
<言ってないもん。何か、恥ずかしい気がして……。よくさあ、共演した俳優同士が結婚したりするじゃん?>
「……」
<あれ、何か分かった気がして……。何、その顔?>
「……やっぱり泥棒猫か……」
<え? いや、役に入り込み過ぎると……って話をしてるんだけど……>
「そんな、演技論的なこと語るほど、役者してないでしょ……」
<いや、まあ、そうだけど。……もしかして、嫉妬してる?>
「……」
<もっと彼を信頼してあげないと! 可哀想よ>
「可哀想とか言わないで! ますます気になるから! ミカが彼を慰めたりするかと思うと……『ミカさん、僕、やっぱり生身がいいんです!』『ああ、ダメよ、志音君! アミカナが……アミカナが帰ってきちゃう!』的な展開に!……」
<……へんなもの見過ぎじゃない?……>
「……うう……」
<はいはい。で、アミカナの思い出は?>
「……」
<思い出!>
「……えーと……あ、そう、腕からスパークの件!」
<はいはい>
「あれ、CG使う予算ないから、本当に腕から発生させてました。壊れないかと思って、凄くビクビクしてた」
<怒りの演技をしながら、ビビってたわけね?>
「そりゃそうでしょ! 肌が焼け焦げても修理代出ないし」
<出ないの?!>
「出ないよ。誓約書書かされたし。ミカは書かされてないの?」
<私は別に……>
「あ! あれもそうじゃん! シオンを蹴り飛ばして、カフェの窓に突っ込ませるシーン!」
<思い出した! 第二話の。スタントなしのやつね!>
「そう! で、本当に蹴り飛ばして下さいって。いやいや、普通に蹴ったくらいじゃ、窓突き破って飛んで行かないから!」
<あれ、シオンがマジで受けたの?>
「そうだよ! 『俺、体頑丈だから大丈夫』とか言って。あいつ、肉体よりも思考の方がポンコツなんじゃない?」
<え? じゃあ、アミカナがフルパワーで?!>
「はい。あのシーンも、演技としては怒ってるけど、蹴る瞬間、スローで見たら、かなりビビってるかも!」
<私の方は、めっちゃビックリして、マジで取り乱してます>
「だよね? ミカ、凄い青ざめてた。でさ、カットなしで、カフェからシオンが出てくるじゃん」
<そうだったね!>
「あの時、シオンを睨むんだけど、あいつが普通に出てきて、『よかった~!』って思ってるので、多分、何か変な顔になってる。オッケー出たけど」
<まあ、色々と貴重な経験をしましたね>
「そうだね。でも、おかげ様で人気が出て、劇場版『怒濤の水族館編』まで作ってもらえたわけで」
<ファンの皆様には感謝です!>
「本当に! で、その初々しい、というか、ビビり散らかしている我々のドラマがもう一度見られるということなので、是非、チャンネルを合わせてみて下さいね!」
<では、ここで曲に参りましょう。TIME WARRIORSで『KAISEI』>




