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Drifter  作者: へるぷみ~
番外編
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舞台設定

これまた設定資料。といってもほとんど出鱈目だったりしますので深読みすると大変な目にあいます。


・国

 全部で七つ存在し、フェルラ・ピメンタ・コエニギ・シジギウム・サティヴム・ザントキシルム・ドラクンクルス、の七つ。

 ドラクンクルスを中心とし、そこから北にフェルラ、北東にピメンタ、南東にコエニギ、南にシジギウム、南西にサティヴム、北西にザントキシルム、の正六角形となっている。

 この七国は同盟を結んでおり、全体の総称として『七か国連合』と呼ばれている。

 国ごとにギルドを一つ。そしてその国の王とギルドマスターは月に一度ドラクンクルスに集まり定時報告をする決まりが昔から出来上がっている。


・ギルド

 報酬と信頼しだいで何でも請け負うところ。いわゆる何でもや。

 国に一つギルドが必ず存在する。

 依頼にはランクがあり、F~A・Sの種類分けがされている。ランクが高いほど報酬は高くなるが、危険度もその分増す。そのためギルドメンバーにも同様のランクがつけられており、メンバーは自らのランク以下の依頼を請けることしか出来ない。

 しかし、依頼の中にはRランクというものが存在しており、これは通常の依頼とは異なる。

 国直轄の依頼で、これを請ける際、秘密裏に行わなければならない。これらは主に国に指名されたメンバーが行うが、専らSランクのメンバーが請けるのが暗黙の了解となっている。

 ギルドメンバーは基本的に国内でのみ活動しか出来ないが、中には例外があり、|ドリフター(放浪者)と呼ばれる者がいる。

 これは、どのギルドにも所属しており、どのギルドにも所属しておらず、各地を転々として渡り歩くことが出来る資格である。

 ちなみに、国を移動した際その国にあるギルドにて一つ依頼が発注され、それをクリアしなければ国内での滞在は認められない。

 また、ドリフターは未開拓領域への探索を許可される。その代り定期的に一定の成果を報告しなければその者を死亡者、または行方不明者として扱われ、未開拓領域に滞在していた期間だけ報告が無ければ正式にその者を死亡者として扱われドリフターとしての権利も剥奪される。

 資格を得るにはAランク以上であり、定期的に行われるドリフターの試験に合格することで認められる。

 ちなみに、このドリフターの試験には毎回平均して五十名ほどが参加するが、その中でも合格できる者は両手で数える程しかいない。

 一度失敗したものは次の試験には出れず、その次の試験を受けることになる。


・貴族

 この世界では基本的に家名というものが無いが、例外が存在する。それが貴族。

 彼らは前時代に偉業を成し遂げたものや土地の管理者だったものが与えられたもので、もちろん王族にもそれは存在する。

 かといって、現在では貴族というのはあまり大きなこととしてはとらえられず、あっても他の者よりも収入が多いだとか、大きな土地を持っている、それぐらいである。


・獣人

 姿は名の通り人と獣の混ざり合った種。不器用なものが多いが、集団としての団結力は高い。

 寿命は種族にもよるが、人と獣を足して割ったぐらいで、実年齢よりも老いて見えることは多い。

 血の濃さにもよるが、ほとんどの獣人は二足歩行による生活を行っている。猫背が多い。

 血の濃いものは全身を覆う毛だったり、本能的であったり、時には四足歩行をする者もいる。その分だけ運動能力や勘が良い。

 血の薄いものは局所的に毛が多く生えていて、ほとんどは急所の部分を守るように生えている。

 考えは理性的で、獣としての習性よりも人としての習性の方が強い。運動能力は人より上か、人並みレベルが多い。

 例外では、獣と姿かたちは変わらないが、意思の疎通を可能とし、理知的な行動をする者も中には存在する。

 種族の大体はイヌ科に分類できるの者や、ネコ科に分類するものが多い。他には俗でいうケンタウロスやなにやら、多種多様である。

 繁殖期も存在するが、血の薄いものは理性で抑えることが出来る。ただ、血の濃いものは抑えが利かなくなる。


・エルフ

 耳が長く、色白であり、長命な種族。

 女性主導の種族であり、女性は狩りへと赴き、男性は農作業などを行う。

 エルフは長命であり、人間の約五倍以上は生きる。

 女性の特徴は狩りを行うことから胸は薄い。男は農作業や力仕事をすることから巨躯である者が多い。

 時折、精霊に好かれる女エルフが生まれ、このエルフは本来薄いはずである胸が大きなり、その大きさによっては次の女王ともされる。女王の資質は内政などではなく、精霊と意思の疎通が出来ることを必要としている。

 限りなく人間に近しい。


・八薙流

 生まれは遥か昔、争いが物事のほとんどを決める時代に生まれた流派である。

 開祖は八薙宗才郎そうざえろう。

 基本的な戦い方は相手に外傷を負わせることなく殺す、無傷隠殺と呼ばれている。

 源流は外の武術流派の技法、『透剄』と呼ばれているものが主軸となっており、装甲の厚い装備をしているものには肉体に直接攻撃を与えたり、生身の者であれば肉体の内部にだけダメージを与える。

 どのようなぶ厚い装甲であろうと攻撃を透過させ、直接肌に触れていれば肉体の内部構造を破壊する技術は、主に暗殺や、一騎打ちの際などに効果を最大限発揮する。

 元来、八薙の技には名は無く、技を教えるのも口伝のみ。

 そしてこれを教われるものは八薙の血を持つものと、八薙に血を入れる者だけである。

 実際、八薙の当主が跡継ぎを育てるとき、教えることは基本動作と生物の急所、そして開祖の創った透剄のみである。

 そして技は、自らが考え、自らで学び、自ら編み出していく。故に、八薙は型が無く、名前も存在しない。

 中には武器を用いた代もあれば、複数人とでも渡り合える技、そして源流の得意とした徒手空拳を得意とした者もいる。これらは脈々とだが、細く長く、現在も続いている。

 それが、『八薙流合戦戦術』という開祖が唯一名前を付けた流派の名だった。


・地理

 連合国から北の方面は森、山に囲まれた場所。

 西の方面は湿地帯、森による水の多く含んだ場所。

 南の方面は火山帯、渓谷などの過酷な場所。

 東の方面は砂漠帯、干からびた大地の存在する命少なき場所。


 北のフェルラと北東のピメンタの間には大きくそびえ立つ霊峰。

 南のシジギウムには多くのの活火山帯が存在する。

 北西のザントキシルムは綺麗に澄んだ大きな湖が存在する。

 南東には、すべての生命が終わりを迎えたことを錯覚させるような木の一本、葉の一枚も見当たらない乾燥した大地。


・精霊。

 精霊とは、世界全てである。

 人が生きるために吸っている空気も精霊によるものであり、人同士の言葉が通じるのも精霊によるもので成り立っている。

 精霊は一見して視ることは出来ない。なぜなら、精霊自体は存在としては小さなもので、姿が見えたり、他社に関与することは出来ない。しかし、中にはそれらが出来る精霊もいる。

 このように、他社に関わることの出来る精霊を上位精霊と呼び、関与することの出来ない極小さな精霊たちは下位精霊と称されている。

 上位精霊は、下位精霊が集合して出来たものであり、その下位精霊が集まるには人の執念や自然の権化としての情報を読み込み、発生するからである。

 そして上位精霊は人に関与できることから、その人物に力を貸し与えることが出来、これを『契約』という。

 契約は本来その者の血だけで成立するが、ほとんどの精霊は契約するものにその資格があるかどうかを見極めるために試練を課し、それに打ち勝ったものを主として認め、契約をした。

 力を貸し与えるには『器』が必要となる。昔の人物は己の身体、つまり己自身を器としていた。

 己を器にすることは契約した精霊の力を十二分に発揮できたが、その分身体と精神に負荷を与え、いずれはその身体と精神は壊れていった。

 それだけでなく、時には精霊と契約した者を人を捨てた者と恐れられ、契約者が迫害されることまであった。

 それから長い時間ときを経て、一定の条件を満たした鉱物……今で言う宝石いしを器とすることで精霊と契約をすることが可能な事が判明し、発揮できる力は多少減少したが、それでも力は十分なもので、人には負荷を与えないことから、昔のような迫害という形は薄れていった。

 次に、上位精霊の説明を行おうと思う。

 上位精霊は『属性』を持っており、一柱の精霊には一つの属性というのが原則である。

 この属性を決める要因は、周囲の環境であったり、人の念であったり、魂の多く彷徨える場所だったり、と、その範囲は様々である。

 例えば、水の綺麗なところであれば水精霊が、マグマの滾る火山であれば、火の精霊が。

 場所が純粋な力であればあるほどその場所で生まれた精霊の力は強大になる。

 精霊は決まった形をせず、決まっているとすれば体が透けており、色が属性を表しているぐらいである。

 よって、その喋り方や姿かたちは、対峙した者のイメージする精霊の姿を形どってその者と相対する。

 宝石に入れられた精霊の力を使う際、形を統合していない精霊たちはその宝石に入っている精霊の力を読み込み、同等のものを生み出す。

 なお、その力は一つの宝石に一つだけ。もし力の入っている宝石に別の力を入れると、力の弱い方が消されてしまう。

 しかし、力の入っていない宝石へ力の入っている宝石に力を移すことは可能。

 宝石が砕かれると、その中に存在する力も同時に消され、再契約しなければ力は戻らない。

 力を入れるための触媒である宝石は、純度、年季によって発揮される力も変わる。

 かといって、元の精霊の力よりも上にすることは出来ないので、力とは基本的に本来の力よりも劣化することになる。

 しかしそれでも、宝石に入れられる力は精霊そのものであり、精霊自体の位が高ければ高いほど、劣化していても十分な力となる。

 契約した精霊から受けられる恩恵は、契約した精霊の属性の力の使用。

 例えば雷精霊ならば、一時的に雷となり高速の速度で動くことが可能になったり、武器に雷の属性を付与、他にも雷属性に耐性をつけるなど。

 しかしこれらの力は、使い慣れることでさらなる力を引き出す。中には、雷になったものや、風になったものもおり、これは条件次第だが、自然そのものになることも出来る。

 他にも、同じ属性の契約を結んだ者同士は力を使用することでお互いに念話をすることが出来る。

 これは、精霊の力同士が同じ波長を持っているためと思われる。

 最後に、精霊の力の行使とは、その属性に合わせる事も大事だが、己のイメージする力の使い方だけでどのようなものにも変わるものである。


 精霊まとめ

 ・精霊は世界中に存在している。

 ・下位精霊は人に関与できず、上位精霊は関与でき、契約が出来る。

 ・精霊と契約するには、自らの血一滴と、出来うる限り属性に合わせた色の宝石いしが良い。

 ・精霊の力を100%とすると、発揮される力は、宝石いしがどんなに良質でも十全ではない。

 ・精霊の力は別の宝石いしに移すことが出来、もし力の宿っている宝石が壊れると力も失われる。

 ・精霊は強い力の集まる場所に発生する。

 ・精霊の力の行使は全て契約者のイメージが重要。


 

これで、『Drifter』というお話は完全におしまいです。お付き合い、最後までありがとうございました。

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