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95 パーティーの始まり

どうぞよろしくお願いします。

 国王陛下と王妃殿下がいらして、私達はその場で起立して迎える。

 挨拶が始まる。

 ヨシュアのお父さんとお母さん、になるのかな?

 私、全然王族とかに詳しくなくて。


 ロマーナ先輩とヨシュアも王族の列に並んでた!?


 第4王子のジョシュアが13歳になったので、これからよろしくみたいなこともちょこっと言われてた。


 飲み物が配られ、私達はこの1年を無事に過ごせたこと(いや、私の場合は無事って言えるの?)を近くの人達と祝い合う。


 ヨシュアとロマーナ先輩が戻ってくる。



「いいところのお坊ちゃまだとは思っていたけれど、まさか、王子だったとは……」


 マリアの言葉にヨシュアは肩を竦めた。


「学校では、そんなの何にもならないだろう」


「こいつ守護神が女神だとわかった時、すっごく絶望してさ。

 でも立ち直ってなんとかやれているのはペスカちゃんとマリアちゃんのおかげだよ。ありがとな」


 ロマーナ先輩に軽ーい感じで言われる。


 王弟だよね。ヨシュアの叔父さんってこと。ふたつ上の叔父さん……。兄ならまだしも……、そりゃ頭上あたまあがんないね。


 お父様と会った時のヨシュアを思い出した。

 お父様、気づいていたっぽい。

 それでヨシュア、竜騎士に憧れてたとか……。

 それで、守護神が女神だったら、残念に思っちゃうの……、男の子なら、……わかる気がする。


 私がヨシュアを見ると、弱々し気に微笑まれた。


「騙してたとかじゃなくて……」


「うん、それはわかってる。

 でもさ、ヨシュアはヨシュアで……。

 それ以外って感じはしなくて。だから、ずっとヨシュアって呼んでもいいのかな?」


 ヨシュアがぱっと顔を輝かせて頷いた。


「そうして欲しい。ペスカとマリアは、大切な、親友だから」


「良かった!」


 私はそう言ったけど、マリアはちょっと怪訝そうな表情で……。


「私はともかく、ペスカも親友でくくっちゃっていいの?」


 ヨシュアが眉を顰める。


「何が言いたい?」


 私はふたりの間に入る。


「まあまあヨシュアはヨシュアで!

 でも、ここでは王子様なんでしょ?

 ここにばかりいないで、挨拶とか行ってこないと!」


 その時、楽器の音が鳴り始めた。調律が終わると、曲が奏でられ始める。


 ロマーナ先輩とパトリシア先輩が「ダンスよ。行きましょう!」とアルベルトさんとアリエスさんを誘ってソファ席から出て行く。


「ペスカ、踊ってくれる?」


 ヨシュアの言葉に噛みつくマリア。


「ペスカにはフレイがいるけどね」


「君にもエースがいるだろ!?」


 王族っぽい人がキャロラインさんを誘いに来て、ホールの方へ行った。


「あれ、誰?」


 マリアの問いに「第2王子のステファンだ」とヨシュアが答える。



「マリアとヨシュアで踊ってきなよ」


 私の言葉にふたりがびっくりした顔。

 なんで? こっちがびっくりだわ!


「私、一応アルベルトさんのパートナーとして来てるんで。

 仕事しなきゃ。

 まずアルベルトさんと踊るよ」


「仕事って……」


 マリアが吹き出して、ヨシュアも笑う。


「いや、本当だって! アルベルトさんにいい人見つけるのが仕事なんだから!!」


読んで下さり、ありがとうございます。

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