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79 ヒーラー試験(後)

どうぞよろしくお願いします。

 さて、アンナ先輩もマリアも15回以上の攻撃に耐え、結界魔法はクリアできた。


 治癒魔法はSS級と同じ方式で、10×10メートル以上だ。15メートルくらいまで花が置かれている。


 ふたりなので場所を離して設置して、いっぺんに済ませちゃうみたいだな。


 アンナ先輩は前回8メートルぐらいの所で力尽きてしまったのだ。

 でもきっと今回は大丈夫。


 マリアは初挑戦。

 私との練習では、たぶん届いてると思う。

 測定が難しいから、魔法の気を感じることでここまで大丈夫とかぐらいしかできないんだけどね。

 自分で怪我をして練習したり測定がわりに……というのは学校から禁止されている。


 マリアもアンナ先輩も教会の実習を頑張っていたもん。

 これが10×10メートルまで成功すれば合格だ。


 私は思わず祈ろうとしてしまい、アンジェリカ先輩に止められた。


「ダメよ。あなたの念は強いから」


 念って……。

 でも、頷いて見守るだけにする。


 アンナ先輩、後ろ側の方向にだけちょっと苦しんだけど、うん、10メートルできてる!

 前の方は15メートル行ってるよ!


 マリアはゆっくりと着実に進んでいき、きれいに円形に11メートルの花まで蘇らせることができた。

 うんうん、練習の成果が出てる。


 やったね!


 アンジェリカ先輩はふたりをテントの中へ誘導し、私はテントの外側でじっと待った。


 ふたりとも不思議そうな顔をして出てきた。

 でも微笑んでたから、なんも引っかからなかったことは一目瞭然!


「きゃー! マリア! アンナ先輩! おめでとうございます!」


 私はふたりに飛びついちゃったよ。


「気が早いわね」


 アンナ先輩が笑うと、マリアも微笑んだ。



 さて、今回は私のSS級の試験があったので、A級試験が午後になってしまった。


 A級受験者は見学はできるんだけど、すでに試験を終わった受験者とは接触できないようにされている。


 今回はアイテム検査もあるからね。

 それをばらしてはいけないということで。


 私はマリアとアンナ先輩、アンジェリカ先輩とお昼を食べることになった。


 ザカリー先輩は試験に駆り出されている魔法騎士や騎士と食べるみたい。


「いいんですか?」とマリアが気にしている。


「ザカリーのこと?

 うーん……」


 ん? なんのこと?


 私はわからなくてキョロキョロとアンナ先輩とマリアを見た。


 マリアがあーあという感じで説明してくれる。


「ザカリー先輩のヒーラーがアンジェリカ先輩だったのよ」


「うん、それは知ってる」


 だから?


 マリアは困ってしまったようにアンジェリカ先輩を見た。


「ペスカ、ヒーラーは……、ちょっとなんていうかな。。

 ……予約というか、そうね、恋人の予約というか、そういう面もあって」


 恋人の予約?


「つまり気になる子にヒーラーを頼むわけよ。

 まあ、全員がそうじゃないけど。

 ロマーナ先輩みたいに途中で替える人もいるし、まあ、ヒーラーの方から解消なんてこともあるし。

 ヒーラーの方からの押しかけだってある。

 まあ、成績や相性もあるけど、相手を守りたいかということもあるわけよ。

 実際、ペスカがフレイのヒーラーに決まったら、神寮の子達ががっかりしたって……、話したわよね!?」


「ああ、聞いた。

 そういう意味だったの?

 フレイのヒーラー降りるかもって言ったら、ケビンにヒーラーになってくれる? って聞かれたけど……、純粋に魔法と戦い方の相性がいいからじゃない?」


「んー、ペスカは戦い方と魔法の相性で考えたんだろうけど……」


「うん、後、先着順?」


 業を煮やしたようにアンナ先輩が言った。


「つまり、ザカリー先輩とアンジェリカ先輩はお付き合いをしているってこと!」

読んで下さり、ありがとうございます。

うん、だからフレイはそのつもりで申し込んでんだよ!

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