73 終業式と夏休み
どうぞよろしくお願いします。
数日して終業式を迎えた。
今年のお茶会はなんと、1位が神寮。同率2位が魔神寮と女神寮だった。
なんか、伝統と新しい試み(裸踊りニューバージョン?)が評価されたんだって。
OB達も来て盛り上がったということもあるよね。きっと。
女神寮は去年度に引き続き、さらに洗練されたと高評価での2位。
魔神寮は……、他の2寮に比べ目新しさがなく、まあそれでも十分に洗練されていたのだけれど、1年生の給仕に問題がある者がいたと苦情があったそうで、いつもよりマイナス評価になったそう。
それってキルシェだよね!?
キルシェはそのまま、何事もなかったかのように在学している。
それは別にいいんだけど。
この学校で学ぶ資格を持っているのだから、親とか身分とかは関係ないのがこの学校だから。
でも、魔神寮では寮長と副寮長にかなり厳しく注意され、しかも次の副寮長はこの事件(?)をよく知るエースに決まったし、おとなしくしているみたいだ。
うん、せっかくの素晴らしいスキル持ちなんだから、しっかり学んで資格を取って欲しい。
夏休み、フレイは竜騎士の寮に入るそう。仕事させられるそう。
お父様も一緒。
私は学校の寮で過ごすことにした。
お楽しみの予定としてはマリアの家にお父様と一緒に御挨拶に行き、また2日ほど泊めてもらうことになっているくらい。
楽しみ!
後は時々竜騎士団に顔を出そうかなってぐらいで、残りはヒーラーの資格試験の準備だ。
SS級は難しいし、それに久々の受験者だからと学校も期待してくれてるし。
それに今回はキルシェの試験のこともあり、いつもより審査人を増やして、全体的に厳正に対処するらしい。
おかげでマリアとユミエラにはぼやかれたけど。
私は薬科教室にヨシュアを訪ねていた。
マリアはね、エースと図書館で勉強してるのよ。
ふふふ、図書館デートね。
「ヨシュアは受けないの?」
「ヒーラー試験だろ。
うーん、僕は薬もあるからな……。
A級で十分な気もするし……。まだ卒業までに時間もあるしね。厳しい審査とわかっている時にあえて受けなくてもいいかな……」
「そうだね。
4年生になっても薬の方を中心にやっていくの?」
「うん、薬がもっと効率よく効果が良くなれば、聖女や治癒師のみんなが危険な所に行くことを少なくできるかもって、思う」
ヨシュア、そういうことを考えてくれていたんだ。
「そっか、女神寮のみんなのことを……。
ありがとう、ヨシュア」
「……一番はペスカのことだよ。
ペスカには痛い思いとか辛い思いとか、して欲しくない」
なんと? そこまで友人として心配してくれてるのか!
まあ、確かに聖女だと、一番大変な災害とかに駆り出されはするけれど。
「うん、ありがとう。
そうか、私が聖女だから、一番危険なところに行く可能性が高いか!
うん、だから、それもあって、自分をもっと強くしなきゃとは思うよ」
ヨシュアが肩に手を伸ばしてくる。
私は思わず身体を引いてしまう。
「何?」
「……首の後ろ。まだ、あんなことしてるの?」
「あ、大丈夫、あれはしなくて良くなった。
お父様にばれてさ。
やめるように注意されてたから」
「そう、なんだ。良かった……」
「そう、ドラゴンのつがいの証らしいね、雄が雌の首を噛んで痕を付けるの。
竜騎士ってドラゴンとの共感覚があって、フレイはちょっとそれが強いらしい。
だから、オーバとのこともあって、噛みつきたくなっちゃったらしいよ」
「それは、フレイはペスカをつがいと思っているってこと?」
「んー? ドラゴンの場合でしょ? 人間は違うでしょ?」
読んで下さり、ありがとうございます。
実家から無事に帰ってきました!
ポケモンスタンプラリー、東京駅めちゃ並びました。




