55 両親との相談(前)
どうぞよろしくお願いします。
一度レミ村に行って相談することになり、明日はアルベルトさんかエーリクさんに用心のためにこちらにいてもらえるようお願いすることにした。
ジョイに乗って村とぶどう園を見回ることに。
「一緒に行こう」とジェラルドさんに言われる。
ベルトつけ方と紐を出して金具に繋げるやり方をもう一度教えてもらった。昨日はとりあえずつけて帰るって感じだったからね。
ちょっと竜騎士になった気分。楽しい。
まず村の医院に寄って怪我人達の状況を確認。
アルベルトさんもエーリクさんも魔法が使えるので(魔神寮出身ならヒーラーのBクラスは確実なはず)応急手当はしてくれたよう。この後は自然治癒で大丈夫そう。
ぶどう園も片付けが済んで、侵入された場所には罠を仕掛けることにしたそう。
アルベルトさんがいたので、ジェラルドさんが、明日、私を両親の所に連れていきたいので留守を頼みたいとお願いしてくれる。
すると……。
「父がペスカと話をしたいと言っています。御両親はどちらに?」
「ああー、では、帰りに城に寄ることにするよ」
「私も御一緒してはだめでしょうか?」
う……、ジェラルドさん、困ってる……。
私は話に入ることにした。
「アルベルトさん、私、王都へ出てから、両親になかなか会えなくて。
それでジェラルドさんが演習中にこっそり連れて行ってくれることになったのです。
秘密なので、どうぞお願いします。留守番を引き受けて下さいませんか?」
「秘密……なのですか……。
う、うんそれなら……。わかりました。お気をつけて。
そのかわり私からもお願いがあります。
城へ行く時はご一緒したいので、一度こちらに帰ってきて下さい。
それから、私と一緒に、城に、父の所へ!」
私はジェラルドさんを見た。
「わかった、アルベルト。そうするよ」
アルベルトさんは笑顔で頷いた。
「では、明日の朝、お屋敷の方へ伺います!」
そして、リーフに乗って帰って行く。
「アルベルトもペスカのことを気に入ってしまったようですね……」
「え? アルベルトさんって、けっこう年上になるけど。
……7歳違う?」
「彼は……、どうでしょうね。7歳差ぐらいなら、普通だと思いますが」
「えっ!? 20歳ですよね!
私、まだ13歳ですよ!」
前世だと犯罪になるんじゃ!?
「ペスカが16歳になって、アルベルトが23歳なら、そうおかしくはないですよね」
うーん、それでもまだ犯罪な感じがする。現代日本では。
その日の午後、屋敷に戻ると、昨日破れた制服が洗濯されて干されていて。
袖の破れたところはロザリーが繕ってくれたそう。
「ありがとうございます!」
自分でやっても良かったんだけど、やってもらうというのがなんかうれしかった。
私は提出するリポートの準備をすることにした。
ひとつは今回のモンスターとの戦いのことにする。
実際に村の人が襲われて戦っているところに入ってみてどうだったか、何ができたのか。
また、どうすればより良かったのか。
チームを組んでいる生徒同士でなく、自分ひとりだけ。村の人などを指揮してという立場になった時、実際の事例を知っておき、考えておくとといいのではと思えたからだ。
もうひとつは学んだり観察した竜のことをまとめればいいだろう。
これはまだ途中だから、まだ手は付けない。
夜、ジェラルドさんと養女のことについて話をした。
まずジェラルドさんにとって迷惑ではないのか?
ラファイエト辺境伯爵に何か言われない? さらに言われても大丈夫なのか?
「大丈夫ですよ。
私の養女になるなら、身内に入るということで納得されると思います。
他の貴族の家に取られるよりはまし、と思うでしょうし。
そして、私は辺境伯に意見できる立場なので大丈夫です。
竜騎士団元団長のジェラルド・ハウアーとなれば、他の有力貴族も躊躇するでしょう。
それでも無理を言ってくる方に対しては、ラファイエト辺境伯がこちらの味方をしてくれるでしょう。
なにしろ、私の領地は辺境で、辺境伯領の中。家族もいません。脅しをかけにくいですしね」
ジェラルドさんと奥様の間には……、お子が授からなかったんだ……。
ジェラルドさんの言葉から、そんなことに気がついてしまった。
ベッドに入り考える。明日で演習5日目!
レミ村への往復、1日で帰れるとはいえ、あまりもたもたはできないな……。
読んで下さり、ありがとうございます。




