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30 竜舎への引っ越し

どうぞよろしくお願いします。

 オーバと一緒にベースキャンプに帰ると、みんなびっくりした。

 そりゃそうだよ。ユミエラとケビンは攻撃されそうになってたんだし。


 ハーブに湖のことを報告して地図に書きこんでもらう。

 フレイムドラゴンの湖。


 オーバはまだ青年期になる直前くらいの子らしい。

 私達と同年代ってこと?


 といってもかなり大きいから……。


 前世の物と比べると……。

 大型の観光バスよりは小さいか?

 中ぐらいのトラック……ぐらいかなあ。


 成体になればもう一回りか二回り大きくなるそう……。


 とりあえず説明も終わったし、もういいだろう。


 私は生活魔法の光で自分の身体と服を清浄した。


 風呂入れない時、本当に便利。


 ユミエラが「いいな」といい、ユミエラにもかけてあげた。


 

 次の日、演習4日目だけど、もうドラゴンもテイムできたし、例の湖を全員で調べてから帰ることにした。


 

 ハーブがびっくりした顔で湖を覗き込む。


「本当だ……、何年前の跡なんだろ……。

 フレイムドラゴンの成体ってすごい力の持ち主なんだな……」


 まあ、まだ子どもっぽいオーバを見ているとそこまでは感じないけどね。


 湖の周りの草地でオーバに乗って飛ぶ練習をしているフレイ。


「でも、良かったよ。

 このチーム最大の課題がクリアできて」


 ハーブのこの言葉にケビンもユミエラも笑った。


 うん、それは本当に良かった。


 これでキルシェがA級になった時点でヒーラーを譲って……。


 うん、思い残すことはない。



 ゆっくりとモンスター退治をしながら森を抜け、それぞれの課題を仕上げて学校に戻ることができた。



 フレイはすぐに竜舎が付いている建物に移動になった。


 一応、魔神寮所属なんだけどね。


 学校のかなり奥の静かな場所で、竜舎番のおじいさんがひとり付くそう。


 竜舎に入る時、チームのみんなで行って、おじいさんに挨拶した。


「あなたがお相手さんですか。

 時々、フレイムドラゴンのところに来てあげて下さい。

 あなたがいると彼も落ち着きますので」


 彼? ということはオーバはやっぱり雄なのか。

 あ、雌である私に噛みつこうとしてたってことは、私をドラゴンと認識したってこと!?


 どこをどうドラゴン!?


  

 私は女神寮に戻ったけど、ほぼ毎日、オーバの様子を見に、ということはフレイの様子も見にってことで……。


 なんだか、前世の時とは逆に私がお見舞いに日参しているみたいだなと思った。


 マリアやエース、他にもフレイムドラゴンが見たい子が時々押しかけてきてたけど……。


 フレイはオーバに乗るのすぐに慣れて、見ていると本当にカッコいい。



 キルシェも何度か来てたけど、そうするとフレイは竜舎にさっと入ってしまい……。

 キルシェはオーバが怖いみたい……。


 フレイの気持ちを敏感に察しているんだろう、明らかにキルシェを邪険にしている。


 

 魔神寮のお茶会もあり、さすがのキルシェも1年生の係で忙しそうで……。


 フレイは安心しきっていた。

 私も3年生の間はこのまま過ぎるだろうなんて思ってしまっていた。

読んで下さり、ありがとうございます。

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