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あたしの恋人  作者: 紫月 飛闇
Season1 始まりと出会い
26/86

番外編:愛の宣告!!




目標、発見。

やっぱり同じ町に住んでいたんだわ!!

駅に張りついて3日目、やっとあたしは彼を発見した!!




「・・・ねぇ~、やっぱり止めようよ~。見つかったら怒られちゃうかもよ?」

あたしと一緒に彼を待っていた親友が不安そうに訴えてくる。


「だ~いじょうぶ!!あたしの王子さまはそれくらいで怒らないわよ、しずちゃん!!」

「・・・でも、これってストーカーって言うんだよ、愛良ちゃん?」



彼をつけながら、あたしとしずちゃんは一定距離を彼と保ってひそひそと話し込む。

「ストーカーじゃないわよ!!あたしを危機から救ってくれた運命の王子さまの家を調べるだけよ?」

「だからそれがストーカーなんだってば~」

ストーカーじゃないもん!!

横でまだなにか言ってるしずちゃんを無視して、あたしは彼の背中を追い掛ける。






不良に襲われていたところを助けてくれた、あたしの運命の恋人。

もう、この人と結婚するしかないって思ったもん!!

彼は大学生くらいに見えるけど、年の差なんてあたしは気にしない!!




「・・・愛良ちゃんが年の差を気にしなくても、あのお兄さんが小学生を相手にしてくれるとは思わないんだけど・・・」

しずちゃんがあたしの心を読んだかのようにつっこんでくる。



「だ、大丈夫!!あたしだってずっと小学生なわけじゃないんだから!!中学生、高校生になって、いつかは彼と同じ大学生になれるんだから!!」

「・・・そういう問題かなぁ~・・・」

あたしの力説も、なぜかしずちゃんは納得してない様子。



「しずちゃんもあたしみたいに運命の王子さまに出会ったらわかるよ!!」

「そうかなぁ~・・・」

「あ、あの家に入った!!」

そんな会話をずっとしてたら、彼がある家に入っていった。

「・・・大きい家だねぇ・・・!!」

しずちゃんが思わずそう言うのも無理ない。彼が何人家族なのかわからないけど、彼が今帰宅した家は、このあたりで一番大きな家だったのだ。




「将来はここで、彼とあたしが新婚生活をおくるのね!!」

「・・・愛良ちゃんの妄想もそこまでいくと拍手ものだよね・・・」

しずちゃんの言葉をあたしは聞かなかったことにして、とてとてと彼の家に近づく。

玄関も門もぴっちりと閉まってる。

でも、あたしは見てたもんね~。





「あ、愛良ちゃん?!」

しずちゃんが焦ってあたしを止める。

「大丈夫、大丈夫。ちょっと名前を確認するだけ」

「でもぉ~・・・」

止めるしずちゃんを宥めて、あたしは彼の家の郵便受から勝手に手紙を取って宛名を見てみる。





さっき、彼が家に入る前に郵便受を確認してなかったのをちゃんと見てたんだもん!!

手紙の宛名をいくつか見れば、家族構成とか、彼の名前か、お父さんの名前とか、兄弟の名前とかわかるかなぁって思った・・・んだけど・・・。




「あ、あれ・・・?」

どの手紙の宛名も同じ人の名前。

しかも何日も確認しわすれているのか、結構な手紙が溜まっているにもかかわらず。




「ここのお兄さん、こんな大きな家に一人暮らしなのかなぁ?」

しずちゃんも不思議そうに首を傾げてる。

「そう・・・なのかもね・・・」

ひとりで暮らしてるんじゃ淋しいだろうなぁ。あたしもパパとママがいないお留守番の夜は淋しいし。




きっと、この手紙の宛名が彼の名前。

あたしの運命の人。



瀬戸 和馬。




「きっと、また会いに行くから待っててね、和馬お兄ちゃん!!」

必ずつかまえに行くからね、あたしの王子さま!!





ちょっと一休憩ってことで、番外編を(笑)

愛良のストーカー大作戦なお話でした(笑)

こんなショート・ストーリーもいくつか用意してますので、また投稿することになるかと思います(笑)

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