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モフ神様と森の中  作者: 南人
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KO・TA・TSU

「う~寒ーい」


 この世界に来てから初めての雪です。

 普段は温暖な気候なのに、夏の時もそうだった様に時空の歪みが原因で、今までにない寒波がマリーさんの家の周りにもやって来て一面銀世界です。


 時空の歪みで起こる自然現象には流石のモフ神様も対処の仕様がないって珍しく愚痴ってたよ。


 ――ホント原因を引き起こしたクズダス達を扱き使ってどうにか出来ないのかしらね。



 水汲みを終えて凍えた身体を温めるべく、リビングにある『モノ』の所へ。


 ――靴を脱いでから分厚い布を捲って足を滑り込ませると――


 ぶにっ


「………レベッカ……また潜り込んでる」

「にゃはは~ココは天国にゃ~コタツ最高~♪」


 布を捲ると中からレベッカが顔を覗かせた。


 そう。ある『モノ』とは具現化で出した日本の伝統的な暖房器具、炬燵。


 もちろん電気の代わりに火の魔石を使うようカスタマイズしてあるよ。使われている拳大の魔石はゼフィさんが住む火山で取れた最高級品なんだって。

 最初申し訳なくってお断りしたら幾らでも創り出せる(・・・・・)から心配するなって言われたよ。流石古竜(エンシェントドラゴン)。パネェわ。


「ピキュ~~」

「大福!あんたまで……」


 居ないと思ってたら大福も炬燵の中に潜り込んでたらしい。真っ赤な顔をしてフラつきながら出てきた。


「どれくらい入ってたの、茹で鳥になってるじゃない……ほらお水」

「ピィ……」


 情けない顔でお水を飲む大福の隣でレベッカもガブ飲みしてるし。


 ――あぁでも、たっぷり温もった大福はフワフワのホッカホカで気持ち良いわぁ~♪


 冷えた指先を大福の羽毛に差し入れ撫で繰り回す。火照った身体が冷やされて気持ちが良いのか大人しくされるがままだ。珍しい。


「快適なのはわかるけど程々にね。脱水症になっても知らないよ」

『まぁこの心地よさには抗えんわなぁ』

「……モフ神様まで……」


 何小さくなってまで一緒に潜ってるんですか?!

 私の膝上くらいの大きさのモフ神様が、これまたホッカホカ状態で出てきたよ。――サウナか。


「雪が溶けるまでココから出にゃいから、サチサチよろしくにゃ~」

「いやいや、よろしく~じゃないよ……それより今日の分の『魔導石』は?」

「………」

「言われてた作業出来てないと怒られるよ」

「………マリマリ師匠もやってにゃいにゃ」

「はい?」

『あぁ、マリーもコタツと同化しとったのぅ』

「はいぃ~?!」


 ついこのあいだジュディオスさんと結婚したマリーさんは同じ敷地に新居(離れ)を建てて新婚生活を始めたのよね。

 因みにジュディオスさんは新人特級調薬師として複数の国のアカデミーで講師のお仕事をしているよ。


 実は今リビングで使っている炬燵は2台目で、最初に出した4人用だと直ぐに手狭になっちゃったのよ。……潜り込む誰かさんが居るからなんだけどね。

 ――で、倍の大きさのを出したから最初のはマリーさんに是非ともと言われてプレゼントしたのよ。


 ……しない方が良かったかな。


『ところで今日のおやつはなんじゃ?』


 ちゃんと水分捕っているのかとマリーさんの事を考えてたらモフ神様からおやつを催促された。ホント時間ピッタリ、ブレないね。


 炬燵で十分すぎる程暖まったモフ神様達を見て『収納』からアイス入りの大福を取り出す。


 炬燵でアイス。最高でしょ?


『火照った身体に染み渡るのぅ』

「んまいにゃ~~♪」

「ピキュ~♪」


 んじゃ、様子見がてらマリーさんにも届けましょうか。


閲覧ありがとうございます。


別の連載やってます。読んで頂けると嬉しいです。

『中身還暦オーバーですが何か?』

よろしくお願いします。

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