名付け
「ドラちゃん」「ビー」
「ドラコ」「ブー」
「チビドr…痛っ!」
そんなこんなでベビードラゴンの世話を任された訳で、世話をするのなら名前があった方がイイから只今名付け中。……なんだけど、なかなか承知してくれない。気にいらないと突っついて来るし。
「流石はドラゴンにゃんだにゃ~気位が高いにゃ」
「我が儘なだけなんじゃn…だから痛いって!」
も~フワフワモコモコの見た目は天使なのに!据わった目をして突っつくのはやめて欲しいわ。
う~ん、もっちーの時は真ん丸でピンクだから桜餅を連想したんだっけ。……真ん丸で真っ白……大福かな?
大福といえば中にアイスが入ってるのアレ大好きなんだよね。夏に食べるのはもちろんだけど、冬に炬燵に入って食べるのも乙なんだよね~あ~思い出したら食べたくなっちゃった。後で出そうかな――痛たたたっ!
「ビギュ~」
ちゃんと考えろ!と言わんばかりに突っついてくるベビードラゴン。毛が逆立って更にモコモコになってる。
う~~ん、白…白……そういえばお祖母ちゃんが『♪白黒抹茶――』ってよく口ずさんでいたっけ。何かのCMソングだって言ってたけど詳しくは聞かなかったなぁ。何だったんだろ?――ってヤバっ!涙目で睨んでる!
えーっと、白……真白、白雪、色の名前だと鉛白、象牙、灰白……『ハク』だとおかっぱの美少年と同じになるからなぁ…同じ『龍』繋がりだけど。あ、外国語だと何だっけ?
『収納』から会社で使ってたノートを引っ張り出す。何かの折りに調べた事があるのよね。あ、あった外国の色の名前。
白はっと……英語はホワイト、中国語はパイ、フランス語はブラン、イタリア語はビヤンコ、ドイツ語だと……ヴァイス。
「ピ!」
「え?ヴァイスが気に入ったの?」
「ピキュ~♪」
サファイアみたいなお目々をキラキラさせてるけど、今の姿だと何か名前負けしてる気がする……。ドラゴンの姿ならぴったりだろうけど。うん、そうだ。
「ヴァイスは大人になったら名乗るとして、今は幼名を使うのってのはどうなんですか?」
『幼名とは面白い考えだな。別に構わんのではないか?』
「ピキュ~」
ベビードラゴンも納得したのかウンウン頷いてる。よし、言質取った!
「では幼名は……大福!大きな福をもたらす存在になるようにってことで!」
『ほほぅ、大きな福か。良い名ではないか』
「キュピー♪」
「……サチらしいのぅ……まぁ気に入っとるようじゃしエエじゃろ」
「サチサチって結構肝が据わってるにゃ~」
「ある意味大物ね」
――このベビードラゴンが数千年後『白竜帝』ヴァイスダイフクロウシスリグシェンと名乗り活躍するのはまた別の話。
「こら、大福!好き嫌いしないで野菜も食べなさい!」
「ピ~~」
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