表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。  作者: 夜明
第2章 道化師活動、始めます。
11/23

第2章 11話 「つかぬ間の休息」

今回は会話が非常に多いです。

<始まりの町>に到着するや否や、早速通りすがりのプレイヤーに笑われる。


「おい!そこのお前達!くすくす笑ってんじゃない!」


「お前が言うなよ...」


リリスの肩をバシッと叩くと今日は宿屋に向かう事にした。ゲーム内で寝る必要は無いがリリスを連れているし、セーフティーゾーン内といえど外で休むのはちょっとな。


そこらにある宿屋に適当に入ると、ルシフェルから多少の金を受け取っていたのでそれで支払った。


「同じ部屋でいいよな?」


「もちろんでございます!」


食い気味に答えるリリス。いや、そういう事ではありません。


鍵を受け取り、部屋に着くなりリリスはシーツが綺麗に敷かれたベッドにダイブした。


「さぁ!レンジ様!私と共に熱い夜を!」


「うん。まあ普通に綺麗だな」


俺は無視して質素な部屋の内装を確認した。外に声が漏れない事を確認すると話を切り出した。


「リリス。【大司教】を探し出すに当たって守って欲しい約束があるんだ」


「約束、ですか?」


「ああ、これから俺の事は呼び捨てでいい。様、なんて付けてたら他の奴らに怪しがられるからな。そもそも歳は君の方が何歳か年上に見えると思うし。」


「そんなっ!位も歳も私めより数段高貴な方を呼び捨てだなんて!」


「え?俺の方が歳上なの?」


「四代目正当後継者魔王サタン様改め、レンジ様は御年230歳なので私とは98歳差ですよ」


「てことは...132歳なんだな」


「まだまだ未熟者ですがどうぞこれからも宜しくお願いしますね」


どうやら魔物は寿命が長いらしい。230歳って想像もつかないな。それはそうと何とか説得して俺とリリスは、二人でパーティーを組んでいる友達という設定にした。


「一般人を装うんだぞ。無闇矢鱈(むやみやたら)に人に噛み付くな。騒ぎなんか起こしちゃまた注目されるだけだ」


「..はい。仰せのままに」


ムスッとさせたリリスは頬を膨らませる。


「後な、リリスは顔を見られているから一応、髪色とか髪型を変えた方がいいかも知れない」


リリスのツインテールにしている赤い巻き髪を軽くつついた。


「そっ、そうですね。どんな髪型がいいでしょうか」


「え、いや好きにしろよ。動きやすい格好とかさ。」


リリスはジト目でこちらを睨む。何だよ。


「んー、分かりました。明日から変えますね」


そう言うとリリスはそっぽ向いて布団に潜ってしまった。


「少し席を外すよ。後でまた来るからな」


リリスはこちらに振り返り、はいと答える。俺は一度ログアウトする事にした。





ーーーーー

ーーー



目の前が暗くなったかと思うとすぐに明るくなって現実世界で目を覚ました。


「ふぅ...」


ヘッドギアを外すと思わず溜息がでた。フルダイブ型のゲームは体験したことがなかったので少し酔ったのかもしれない。まだ慣れていないしな。


ひとまず台所でコップに水道水を入れ、飲み干した。ソファーに座りテレビの電源をリモコンで操作する。テレビ台の上にホログラム映像が浮かび上がった。


「このテレビも発売当初は騒がれたんだけどな。最近はどのチャンネルもダイブマシン<サクセス>の事ばっかだ」


丁度点いていたのはゲーム大好き芸人達がダイブマシンを語るという番組だった。


『このチェアー型は値段はどのダイブマシンより高いんですが座り心地が良くて体が痛くなりにくいんですよ!ダイブ専用で作られてますからやっぱりほかの椅子とは違いますね!』


『何言うてんねん!ヘッドギアタイプの方が安いしカラーも種類多くてええ感じやし!持ち運びも出来る優れモノや!』


『チェアー型もヘッドギアの部分は取り外し可能ですよ。どっちにしろパソも持ち歩かないと駄目ですけどね。あれは重くて敵いませんよほんと。』


ああ、あのヘッドギア外したりできるんだ。そう思っていると女性MCが口を開いた。


『ダイブマシンは持ち運びが難しい所に問題があるのですが、最近はネットカフェやカラオケなどにもダイブマシンの設置しているお店があり、来週にはダイブマシン専用のお店も各地に新設されるらしいです!』


『えぇー!じゃあ出張先でもふと少ししたくなったら店行ってダイブ出来るやないですか!』


『<サクセス>は脳波を読み取ることでログインするのでどのダイブマシンを使ってもログインできますしね!』


『実質ダイブマシンの購入をしなくても店で新規登録すれば通常通りプレイできるらしいです!』


『混むし毎回値段が張るのでゆっくりしたい人は購入がおすすめですね』


そうなのか。ということは新規プレイヤーはどんどん増えるだろう。高い値段を払わなくともゲームをプレイ出来るから気軽に遊べる。これから店舗はかなり増えると予想した。


母は仕事で忙しくあまり帰らない人なので、一人哀しく夜ご飯を食べると部屋に戻り再び仮想世界へ潜り込んだ。

今日はまだ投稿します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ