第26話「秘密の言葉とその意味は?」
今回は少し短いかもしれませんが
前回の入試試験の続きになります。
会場に残された俺含めその他4人は突然の爆弾発言に思考がついていかない。
コイツは一体何を考えてるんだ?
意図が全く読めない。
「「「「「・・・・・。」」」」」
全員が言葉が出ない中教官らしき人物が口を開く。
「一応、私はこの学園の責任者をしています。
ちなみにこの場には私以外の学園関係者は貴方達だけで
魔法や魔道具によってこの会話が聞かれたり録音されない様に
結界を張らせて頂いています。」
「結界か・・・・。
それで、この場所から仲間と出ようとしたのにも関わらず俺だけ戻されたのか・・・。」
「ええ、そうですよ。そしてその白い紙が鍵になっています。
ちなみに捨てようとしても勝手に戻ってきますので捨てないように。」
「ムダに高性能だな。」
「ちなみに、俺はその中の世界はどれ聞いた事が無いぞ?」
「はい、アウトです。
私は一度も先程の言葉が世界に関係する言葉だとは言ってませんよ?」
しまった。まんまとハメラレタ・・・・。
こいつ本気でヤバイぞ。
しかし、これで誤魔化せなくなったな。
「もし、俺がその中のどれかに聞き覚えがあるとしたらなんかあるのか?」
「いえ?特になにもありませんよ?
なにか用意した方が良かったですかねぇ?」
他の四人もほっとした表情をしている。
俺なんか何かの実験台になるかとヒヤヒヤしたのに・・・。
心配して損したわ。
「じゃぁ、なんでそんな事聞くんだよ!」
「えぇ、それなんですよ。
ぶっちゃけた話、あなた達はある意味世界を崩壊させる力を持っている可能性が高いのですよ。」
「それは何故だ?」
「私には、他の世界の記憶はありません。
ですが、色々な文献に残っているのですが
過去に異世界からの転移もしくは転生者によって
国が滅んだりそれに近しい状況になった事が一度や二度ではありません。」
「ちなみに、文献に残っている異世界世界から転移して来た者に関しては
運が悪かったとしか言いようがありませんでした。
その者が悪い訳では無く転移して来た場所が悪かったのです。」
「場所が悪かった?」
「えぇ。
詳細な事は書かれて居ませんでしたが、複数名の同時転移が起きたようでした。
しかし、現れたのが戦場の真っ只中でした。
そして、戦場の中に突如現れたならば当然両国とも敵対国の何かだと思ったのでしょう。
両国からの攻撃で運悪く一名だけ生き残ってしまったのです。」
「はぁ?それは運良くって言わないのか?」
「考えてみてください。
突然仲間が目の前で死んでしまった。
そして残されたのは自分ひとり。
キミならどうなりますか?」
「うっそれは・・・。」
改めて質問されると答えが出ない。
「そう、『言葉では表現できない』それが正解です。」
「あぁ、突然仲間が目の前で死んでしまい、自分だけ生き残っても
見ず知らずの場所、そして目の前には仲間の殺した敵の大群。
もう、どうにもならないわな。」
「普通なら諦めてしまうでしょう。
その生き残った一名はその後爆発したと聞きます。」
「はぁ?爆発しただと?」
「えぇ、何が爆発したの解りません。
爆発するような物を持っていたのか?何か力を行使したのか?
詳細は不明ですが、文字通り爆発したのです。
そしてその規模は、両軍併せて10万超の兵士含め半径数10キロが巨大な底の見えない穴になったとかかれています。」
「マジか・・・。」
「そうです、我々では想像も出来ないような力を持っているのが異世界人なのです。
まぁ、すべての者がそうでは無いと思います。
そして恐ろしいのは、力だけが全てではないのです。
この世界には無い知識も恐ろしいのです。
この世界には無い薬品だったり魔法だったりを使ったりと
その危険性からか詳細については不明ですが
全ての国民が一夜にして消えてしまった事もあるようです。」
「本当にそんな事がありあえるのか・・・。」
「えぇ、大穴に関しては実在しています。
消えた国民に関しても遺跡が残っています。
他にもまだまだ解読出来ていない文献も数多く残っています。
この世界の言葉ではない文字で書かれていたりすると
解読の糸口すら全くない物も多いのです。」
「辛うじて解読できたのが先程の言葉です。」
「先程のどれかが世界を現す言葉なのでしょう。
キミが偶然にも口にしたのがその答えです。」
「なるほど。その文献の解読に協力しろと言う事か。」
「しかし、我々は強制する気は全くありません。
強制して貴方達と敵対したくは無いのですよ。」
「ふむ。なら何故俺達にその話を?」
「えぇ、自分達の思って居る以上に危険なものだと認識して欲しかったのです。
それと同時に、この学園で力を持つものはそれを安全に使いこなす努力を
知識を持つ者に関しては滅びに向かわぬようにと
それぞれ自らを高めて欲しかったのです。」
「そうか、それなら俺は問題ない。
元々強くなる為にここに来たんだ。」
「そうですか。
では、キミに関しては問題無いと思いますが他の方々もよろしいですか?」
そう言えば、俺以外誰も喋って無いじゃん。
ちと喋りすぎたか?
教官らしき人の言葉に他の面々も納得したようで首を縦に振っている。
「それでは、各自荷物を忘れないように自分達に割り当てられた部屋へ行って下さい。
入学式までの2週間も学食は使えますのでここで生活するのも良いですが
外で生活する場合は間に合うようにクエストの受注等には注意してくださいね。」
異世界の来訪者は色々とやらかしてた模様。
言葉には出さないがサイラス他4名も心当たりがあるようです。
今後はどうなる事やら・・・。
次回も早めに更新できるように頑張ります。




