占いの結果は…
※3話目です。
恋愛運…
とても最悪の占い結果が出ちゃって…
これで何人目だろうか?
私の気持ちを蹴ってしまった野郎どもの数はである。
異性との付き合いは高校の時以来、今だゼロ。
友人たちにはもう、恋人はいるし…、
中には家庭持っているって言うのに、この差はいったい何なのかしら?
自分の状況に解せない私は、知り合いの占い師の元を訪れて恋愛鑑定をしてもらった。
その人は名前はボックス=アンクル=寅吉さん。
略して…ボックル。
89歳の小柄なヒゲ面の爺様で、もう70年以上もこの業界で頑張るベテラン老占い師であ
る。
人なつっこい性格で気さくなところが気に入っているんだけど、時にはコッチが聞き
たくない事まで平気でズバって言っちゃうから用心しなくちゃいけない。
果たして、結果は如何に?
「お前さんは今のところ、男性との出会いは殆ど無いわい」
素っ気無く返事が返って来た。
「エエー? 嘘でしょー?」
「ワシは嘘は嫌いじゃぞ」
私の恋愛運って、想像していた以上に深刻なのだろうか?
「何で、ないのォ?」
「そう言う不運の星の元にのぅ、お前さんがずっと留まっとるからじゃ」
「どうして私が?」
「神様のイタズラじゃろ。詳しい説明は、ワシには出来ん」
「いつ、抜け出せる?」
爺は手元のタロットカードを使って調べ始めた。
神妙な赴きでカードを切り、1枚ずつめくっては目の前に並べて行く。
カードはどれも、ファンタジーかホラーっぽい奇妙なイラストばかりで素人の私にはチンプンカンプンである。
それにかなり使い込まれて、かなり色褪せているし。
結果は…
「当分の間、無理だと言う結果が出ておる」
「まさか私、生涯独身って事?」
「その可能性も、否定出来んじゃろう」
「ゲー!」
私…
目の前が真っ暗になっちゃった。