ええ!? 藤村さんが…
※13話目です。
えー!? 嘘でしょう!?
藤村さんが…、オ○○だなんて…
南さんと藤島さんの結婚式を週末に控えた或る夜だった。
「篠崎先輩、あの藤村健吾と言う人とは別れた方がイイですよ!」
柊こずえちゃんから電話で、私はいきなりこう言われた。
「別れた方がイイって、どう言う事?」
「うーん、言っちゃってイイですかぁ?」
何故かこずえちゃん、言うのを躊躇っている。
「理由を言わないと、別れる理由が分からないじゃなーい」
更にこずえちゃん、ケータイの向こうでため息付いた。
「そう、ですよねぇ」
「どうしたのこずえちゃん? 何だか変」
「藤村さん、実はオカマなんです」
「ハァ? オカマ?」
藤村さんがオカマ。
突拍子の無いセリフを聞かされちゃった。
今のって冗談?
「そうです」
「オカマって、どう言う事? 分かり易く説明してくれるかな?」
「えっと…」
こずえちゃん、藤村健吾に関する事実を話し始めた。
内容はこうだ。
この前の合コンには、こずえちゃんの友達も出ていた。
その友達は会場で藤村さんの姿を見た時、驚きの表情を見せた。
男しか恋愛対象としない藤村さんが合コンに参加しているなんて予想だにしなかったからだ。
友達はプール利用でアスレVに通っていた。
インストラクター藤村真吾の事は前々から知っていた。
フツーに男として振る舞う表の面と、女っぽく振る舞う裏の面の2つの人格を使い分けるのが得意である事もだ。
でも私の方は、男らしい藤村さんしか知らないしオカマだなんて理解出来ない。
「今の説明、嘘じゃない?」
「私が篠崎先輩に対して、今まで嘘を言った事が有りましたっけ?」
やや怒ったような口調のこずえちゃん。
大事な話しを信じない私に、不満を表しているのかも。
「怒らないでこずえちゃーん。別にアンタを疑っているワケじゃないの」
私が言い終わらないうちに、こずえちゃんが話しを続けた。
「先輩のお気持ちも分かりますよぉ。彼氏がオカマだなんて、信じたくはないですよねぇ。ガッチリとした体格のイケメンだし、すっごく男前だし」
「でもそのイケメンの素顔はオカマだって事なのねぇ?」
「まあ、そうですねぇ」




