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突然!異世界ライフ~とりあえずのんびり生きていこうと思います~  作者: おる・かん
第4章・樹海国家ユグドレフィア
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大きなお口で食べるのはやめろ下さい

皆さま、新年明けましておめでとうございます。

今年も頑張って参りますので、是非お付き合いくだされば嬉しく思います。

今年もどうか、よろしくお願い致します。

「シロ様、中々戻って来られませんね.....あっ、カズキ様、お茶のおかわりをどうぞ」

「ありがとう、リロロ。少し待っててくれって言ってからもう2時間か.....一体何やってんだろうな?」

「.....わからない.....でも.....勝手に帰る訳にも.....いかない.....カズキ様.....はい.....クッキー.....」

「フローラもありがとな。確かにそうだよなぁ~.....勝手に帰ると凄く拗ねそうだし.....」


シロさんが世界樹の中へ入ってから2時間程度経過しており、俺達はその間のんびりお茶をしながらシロさんが戻ってくるのを待っていた。

今はまだ少し時間に余裕があるからいいのだが、これ以上時間が掛かりそうなら一旦世界樹の隙間に向かって戻る事を伝えようかと考える。

そうしないと他の嫁さんズの皆も心配しちゃうだろうしね。

俺がそんな事を考え始めた時、頭上からヌッと巨大な白蛇が木々の隙間から顔を出した。


「いや~、ごめんごめん。調整に手間取っちゃって思ったより時間かかっちゃったよ」


その巨大な白蛇はシロさんで、普段の小さな分体よりも遥かに大きい。

しかし、前に少しだけ見せてもらった姿よりかは幾分小さく見える。

調整って身体の大きさでも調整してたのか?

それで時間が掛かったって事か?

でも.....何でそんな事を??

俺はシロさんの意図が読めなくて首を傾げる。


「じゃあ、いまから行くよ!」


困惑する俺にお構いなしにシロさんはそう言い、大きな口をガバッっと広げて俺達に向かって勢いよく突っ込んできた。

俺達は咄嗟にそれを交わし、シロさんに向かって文句を言う。


「オイッ!いきなり何しやがるっ!」

「えっ?何で避けるのさ?」

「何でそこで不思議そうにするんだよっ!!突然大口広げて喰われそうになったら誰だって避けるわっ!!」

「いや、違うよ!?別にカズキ達を食べるつもりじゃなくて、私の中に案内しようとしただけだからっ!」

「分かるかそんなもんっ!!せめて事前に説明ぐらいしろよっ!!」

「ごめんごめん、じゃあもう1回ね」

「待てっ!そもそもどういう事だ?ちゃんと説明してくれっ!」

「んっ?カズキ達は隙間を通れないんだろ?だから私の精霊体の身体の中と、本体の中を繋げたのさ!これなら隙間を通る必要もないしね!ただ、それの調整でちょっと時間が掛かっちゃったんだよ」

「つまりアレか?シロさんの身体の中は今、この大樹の中へと繋がっていてそこへ俺達を連れて行こうとして口を広げて迫って来たって訳か?」

「そうそう!その通りだよ!」

「.....なぁ?喰われないと中へは行けないのか?.....他に方法とかは?」

「ん~、あるにはあるけど.....もう少し時間かかるよ?こっちの方が早いし楽だからね。何で?」

「いや、シロさんにそんなつもりが無くても、喰われるって行為に普通は抵抗あるもんだろっ!?」


何と言えばいいのか.....まぁ、絵面もそうなんだが、喰われるってどうしても思っちゃうとなぁ.....


「大丈夫だよ!私に歯とか無いし、少し生暖かくてぬめぬめするぐらいで直に着くから!」

「ぬめぬめすんのかよっ!なら絶対にその方法は嫌だぞっ!時間かけてもいいから別の方法にしてくれっ!」

「え~っ?こっちの方が早くて楽なんだけどなぁ~」

「頼むから違う方法にしてくれっ!リロロもフローラもそう思うだろっ!?」


ただでさえ喰われるって行為に抵抗があるのに、その上 生暖かくてぬめぬめするって何だよっ!

そんなの絶対に嫌だからなっ!

俺は必至で喰われる行為を回避する為に、リロロやフローラに援護を求めた。


「あの.....私もお洋服や身体が汚れてしまうのはちょっと.....」

「.....宝樹様.....ごめんなさい.....わたしも.....それは嫌です.....」


リロロとフローラは、少し困った顔をしながらシロさんにそう言う。


「え~.....キミ達までそう言うのかい?.....もう準備も出来てるし、こっちの方が早くていいと思うよ?ちょっと服が溶けるぐらい別に問題ないと思うんだけど?」

「大問題だよっ!服が溶けるって何だ!?ぬめぬめして生暖かいとしか言ってなかっただろうがっ!」

「アレッ?言ってなかったっけ?」

「言ってねぇよっ!!とにかく、服が溶けるとまで聞かされたなら喰われるのは絶対に無しだっ!」

「カズキ達は毎晩裸で絡み合ってるし、別に裸でも今更なんじゃないかい?それに私は人の裸になんて興味もないし」

「そういう問題じゃないんだよっ!!とにかく、時間がかかってもいいから、頼むから別の方法に変えてくれっ!」

「う~ん.....そこまで言うなら分かったよ。でも本当に時間かかるから、今日中はもう無理だよ?明日になっちゃうかな?」

「なら明日、他の皆も一緒に連れて来てもいいか?」

「それは全然構わないよ?皆カズキのお嫁さんなんだし。親友のお嫁さんなら全然問題ないさっ!」

「それは助かるよ。正直少し気になってたんだ。特別な場所ってシロさんも言ってただろ?そういう場所に行くなら、やっぱり皆と一緒に行きたいからさ」


リロロとフローラだけでも問題はないと思うのだが、やはりそういった特別な場所に行くのなら俺は全員と一緒がいいな。


「分かったよ。じゃあ私は今から準備に取り掛かるから、そうだね.....明日の昼前ぐらいにまたここに来てくれ」

「無理言ってなんかごめんな.....明日の昼前だな?分かった。そのぐらいの時間に皆と一緒に来るよ」

「いいよいいよ。じゃあ私は早速準備に入るよ。カズキ、リロロとフローラも、今日は私に付き合ってくれてありがとう!とても楽しかったよ!」

「こっちこそありがとうだよ。またいつでも遊ぼうなっ!俺達は友達なんだからなっ!」

「シロ様、私達で良ければいつでもお付き合いしますからね?」

「.....いつでも.....声を掛けて下さい.....わたしで良ければ.....お付き合い.....します.....」

「み、皆.....グスンッ.....」


俺達がシロさんにそう言うと、シロさんは感動しているのか声が震えていた。


「.....よ~しっ!ちょっと張り切っちゃうぞ~!カズキ!リロロ!フローラ!また明日ねっ!」


シロさんはそう言うと、にゅっと世界樹の上に頭を引っ込めて見えなくなってしまった。


.....最後の張り切るって言葉に若干不安になるんだが.....程々で、程々でお願いしますよ?

ただ、まぁ.....少しワクワクっていうか、期待している気持ちもあるので、また明日、皆と一緒に楽しみにしながらここに来ようと思う。


こうして俺達は一旦皆の元へ戻る事となり、日を改めてからまた明日、ここへ皆と一緒に来ようと家へ戻って行くのであった。

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