第十四話
街まで帰って来ると何やら騒がしい様だ。
様子を見ていると、門兵がこちらへ近づいてくる。
「あの、どうかしましたか?」
「それがね、森でキマイラが出たそうなんだよ。それで情報を集める為に、聞き込みをしているんだよね。君たちも何かないかな?」
「なるほど、そのキマイラなら、俺たちが倒しましたよ。」
「エェッ‼︎!本当かい!?」
「はい、多少苦戦しましたが…」
「それにしても、まるで戦闘した跡が残ってない様に見えるし、キマイラの討伐証の部位を持っていないように見えるんだけど…」
「あぁ、それならコレです。」
そう言い、亜空間からキマイラの死体を取り出す。
それを見た門兵や周りの人達はこれでもかというくらい口を開けて驚いた様子をしていた。
「い、今どこから出てきたんだ…」
反応的に時空魔術はまだ世の中に広まってない様だな。
ここで下手に広まると厄介だ。
「それよりも、キマイラの討伐は確認できましたよね?」
「あ、あぁ」
「では、賞金などは貰えるのですか?」
「あぁ、それなら安心してくれ。このキマイラなら、問題なく賞金の申請が通ると思う。おそらく、明後日頃に賞金の進呈になると思うから。君たちの所属又は居住所を教えてくれないだろうか。」
「それなら、魔導究理組合に言ってくれれば良い」
「分かった。協力ありがとう」
そう言い、敬礼をすると門兵はキマイラの死体を処理する為に仕事へ戻っていった。
周りを見ると、チラチラこちらを見る者もいる様だが、大体は自分の事に戻っていた。
まだ俺の時空魔術を気にしてるやつもいるだろうが、なんとか追及はされずに済んだな。
今度からはこういう事も気をつけないと、後々面倒な事になるかもしれないしな。
一先ず宿へ向かう。
宿に着くとあることを思い出す。
依頼受けてたの忘れてた!
俺は急いで依頼を達成する為また森へ戻るのであった。




