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顔面

私の眼球は、誰かの眼球をとらえる。私の耳は、誰かの声をとらえる。やがて私の唇は、呑み尽くせないほど大量の食料を手に入れる。だから、注目され声を掛けられる事は、経済的成功へつながるに違いない。


「目、耳、唇は、顔だ、顔こそが生物の全てだ」


面へ精髄を帰属させる考え方は頭を使うコストを低減できる。子犬や子猫の写真を撮る時に「かわゆさ」を面に帰属、あるいは無意識の帰属であろうか、させて足をないがしろにする。ひどいものは面だけ撮影して足を写さない。


子犬の生命の為に「かわゆさ」を最大化する事が飼い主の愛ならば、一体、感情と理性のどちらが愛に近いのか。面だけに情緒を向けることを愛だとは思えない。肉体の全て対象とすることを愛のように感じる。


子犬ならざる我が身を、子犬へ投射しているのではないか。視線と嬌声は子犬の面へ仮託した幼少期の幻影が受け取っているのではないか。であるから、客観的な子犬の全身像ではなく、顔面をのみ表出するのだろう。

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