16、良作乱造
面白さが15から40へ推移する様を、コンテンツの成長・発展と呼ぶ。40を過ぎて自重で潰れる。14の時、魔術の成立する直前こそ甘く渋く、味わい爽やかだと思う。念の為に言うが女性の色気の話ではないし、比喩でもなく、純粋に小説の話だ。
-15 黎明。別の動機で書かれ、偶然、面白さが含まれる。活動写真
16-27 黄金期。黎明を見て参入する。名作、代表作が現れる
28-39 名作を元にテンプレ、マニュアルが作られ、どうマイナーチェンジをするか、個性を出すかを競う。ひねる、組み合わす。参入数が跳ね上がる
40- 過激化する、または希釈され他領域へ雲散霧消する。お約束を楽しむ。ジャンルに関係ない事が主軸になる。ムービーゲー
スペースウォー、D&D、コロッサル・ケイブ・アドベンチャー
ウィザードリ、ウルティマ、ゾーク、インベーダー、パックマン、テトリス、ET
ゼビウス、信長、スーパーマリオ、ドラクエ、スペースハリアー、たけしの挑戦状
DOOM、FF7、デスクリムゾン、四八
冒険、風刺、ユートピア、東方見聞録、フランケンスタイン
植民地、優生学、宇宙船、タイムマシン、ロボット、共産
ディストピア、ゾンビ、ドラッグ、スペースオペラ、サイバー
ドラえもん、ガンダム、涼宮ハルヒ
ハンクウィリアムス、マディウォーター、バディガイ
チャックベリー、リルリチャーズ、ビルヘイリー、エルヴィス
ボブディラン、キンクス、フー、クリーム、ジミ、ドアーズ、ベルベッツ
ディープパープル、サバス、ピンクフロイド、ストゥージズ、TREX
クイーン、ACDC、ラモーンズ、モーターヘッド、ピクシーズ
粗製の乱造はすぐに指摘されるけれど、良作と乱造の只ならぬ関係へ言い及ぶ紳士淑女は多くない。良作が乱造をそそのかして、悦びのインフレーションに歯止めが利かなくなる。そうして月日が過ぎ、乱造は良作を失って初めて、自分がもう後戻りできないのだと気付いて、ぞっとする思いに打たれるのだった。良作は言っていた、乱造がイケナイんだと。しかし乱造は思う、良作こそが悪の根源であり、カレさえ現れなければ、自分はこんなに落ちぶれる事もなかったはずだ。あの時ハッキリと良作の誘惑を拒んでいれば。だが乱造には、何もかも手遅れだった。




