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第22話
前来たのとは別の会議室へと案内をされると、中には2人のスーツを着た人物が待っていた。
「こちら側の弁護士や行政書士になります。本日は契約の締結ということでしたので、しっかりとしたものをつくろうかと」
「ええ、存じております」
博物館側の弁護士は初老の方で、行政書士はかなり若い印象を受ける。
実際、その通りなのかもしれないが、年齢を確かめるすべはない。
「私たちのほうでも弁護士を連れてきましたので」
長男が紹介をするが、実は裏でいろいろとすり合わせをしてもらっていた。
だから、ここでするのは契約書の最終確認と、現物の展示の方法、それとその他もろもろの話だ。
それぞれが席に座ると、早速契約書が回読される。
あらかじめ弁護士を通してみてもらっていたおかげで、もう完成形になっていた。
ただ俺が見たところでよくわからない単語もいくつかあるため、それをしばらく質問をするということとなる。
それも繰り返し繰り返し1時間ほどすると、質問もなくなってきた。
「……では、これで終了ということで。契約書の締結をしましょう」
館長が頃合いを見計らって俺たちに声をかけてくれる。
長男も弁護士とアイコンタクトを取ってうなづいて、判子や署名などをした。




