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寄託先  作者: 尚文産商堂


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22/23

第22話

前来たのとは別の会議室へと案内をされると、中には2人のスーツを着た人物が待っていた。

「こちら側の弁護士や行政書士になります。本日は契約の締結ということでしたので、しっかりとしたものをつくろうかと」

「ええ、存じております」

博物館側の弁護士は初老の方で、行政書士はかなり若い印象を受ける。

実際、その通りなのかもしれないが、年齢を確かめるすべはない。

「私たちのほうでも弁護士を連れてきましたので」

長男が紹介をするが、実は裏でいろいろとすり合わせをしてもらっていた。

だから、ここでするのは契約書の最終確認と、現物の展示の方法、それとその他もろもろの話だ。


それぞれが席に座ると、早速契約書が回読される。

あらかじめ弁護士を通してみてもらっていたおかげで、もう完成形になっていた。

ただ俺が見たところでよくわからない単語もいくつかあるため、それをしばらく質問をするということとなる。

それも繰り返し繰り返し1時間ほどすると、質問もなくなってきた。

「……では、これで終了ということで。契約書の締結をしましょう」

館長が頃合いを見計らって俺たちに声をかけてくれる。

長男も弁護士とアイコンタクトを取ってうなづいて、判子や署名などをした。

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