第43話 加速していく時間
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マシュは言葉にすることはないが、再び何かメッセージを送るような力強い視線をシルに送る。その視線に対して、シルは首を少し動かしてみせ、それに応えてみせた。二人の間で数秒間の瞬く間に行われたこのやりとりをただ黙ってじっとデンジュはそれを見届ける。その間に流れる得体の知れぬものを確かに彼は感じていた。
シルは地面に着いている足に力を入れ直すと再びオーク目掛けて駆け出す。宙を大量に舞う砂塵が後ろにいたマシュとデンジュの目に襲いかかり、思わず目を細める。しかし、それが空気中に混じり合い、風に流され二人の視界が開けていくと、シルの後ろ姿はどんどんとオークとの距離を縮めていっていた。
既に、シルの目には砂塵一つ一つを捉えていた。まさにスローモーションと言わざるを得ない、自分だけが停止した時間の中で動けている様な感覚、加速時間。
シル目掛けて振り下ろされるオークの拳の一撃もシルに当たることはない。パラパラ漫画を実際に見ているかのように、ゆっくりと振り下ろされていく。だが、シルはそれに合わせて回避行動を取ろうともしない。
ジャジャジャ!!!
後方から飛んでくる遠くからの電撃攻撃により当たる前にそれが弾き返されるのがシルの視界には捉えていたから。振り返ることはないが、おそらくマシュも何らかの援助攻撃をしてくれているのだろう。ふっと笑みが溢れるが、加速していく時間の中でそれは一瞬の出来事。時間軸に引っ張られ周りには何もなかったように見えた。
オークは先にマシュが切り落とした健も今は綺麗さっぱり回復して、何ともない様に立ち上がっている。だが、依然として片目での攻撃で照準が上手に定まっていない。振り下ろされるそれはどこか乱雑で、適当に行っているのかシルの身体を掠る攻撃ばかりだ。
「さぁ、行こうぜ、相棒。ダンスの時間だ」
シルは剣に笑いかけると、それに呼応するかの様に加速時間の体感速度を上げていった。
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