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地雷パーティになりました。  作者: 滝津原
鍵を求めて
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62/62

大捕物

 屋根の上を駆ける4人の冒険者。最初に声を上げたのはフローデだった。


「いた!」


 三毛猫の先導により、探していた黒猫を発見する。


「!」


 見つかった黒猫は身の危険を感じたのか、びくりと身を震わせてケイディア達の反対方向に逃げ出した。


「あっ!待て!」


 それまで先導してくれていた三毛猫を抜き去り、速度を上げたのはカマセーヌとネムルだ。

 だか、追いかけ始めた矢先、目標の黒猫の姿が不意に視界から消える。


「下に降りたか?」

「多分そう!」


 黒猫の消えた地点まで行くと、案の定、屋根の道はそこで途切れており、消えたように見えた黒猫は地上に降りたようだ。


 先行していたカマセーヌとネムルは追いかけた勢いのままに屋根の上から飛び降りる。


 2階建ての建物の屋根の上から飛び降りるとなると10メートル近い落下になる。これだけ高所からの落下になると結構な落下ダメージが入ることをケイディアは予想したが、そうはならなかった。


「『五点着地』!」


 カマセーヌが使った『五点着地』は武闘家のスキルで、着地の瞬間に受け身を取ることで落下ダメージを軽減させる効果がある。五点着地自体は現実に存在する技術であり、実際にはパラシュートによる降下の際に衝撃を和らげるために使用される。


 ごろりと転がって受け身を取ったカマセーヌ。一方でネムルは、その横になんでもないかのように着地する。


「……なんで平気なんだよ」

「パッシブスキル『猫着地』にゃ」


 一部、自動で発動するように設定できるスキルがある。それがパッシブスキルだ。中にはMPの消費無しで使うことができるものも存在する。


「……ジョブ『猫』なんてのもあるのか」

「にゃあ。ご明察にゃ」


 降りる作業を省いて飛び降りた2人は黒猫を追い抜く形になり、唐突に人間が降ってきたことに驚いたのか、黒猫は目を見開いて固まっている。


「ロックちゃーん。こわくにゃあよー」


 文字通りの猫なで声で話しかけるネムルに黒猫は警戒したようにジリと後退り、途端、弾かれたように身を翻して逃げ出した。

 闇雲に駆け出した黒猫だったが、黒猫にとっては運の良いことに、向かう先にあったのは極細の路地だ。人が1人、ギリギリ通れるほどの広さしかない。そこに逃げ込まれては、追いかけるのは困難となるだろう。


「ケイくん!足止め!」

「えっ!あっ!はい!」


 フローデの声に咄嗟(とっさ)に矢をつがえて構えると、スキルを修得したことを知らせるポップアップが表示された。「足止め」というキーワードで思い付いたのでそれに準ずる技だと瞬間的に判断する。

 だが、黒猫が逃げた方向はケイディアの位置からはほとんど真下であり、屋根の上からでは狙いにくい角度だ。ケイディアは覚悟を決める間もなく反射的に空中に飛び出した。


 『ウイングブーツ』の影響で落下速度が落ちているとはいえ、支えるものが何もない空中に投げ出される浮遊感。それに少しばかりの恐怖を覚えながらも、黒猫の行く先に狙いを定める。


「『猟犬の矢(シェパードシュート)!』」


 スキルによって放たれた矢はスキル特有の光を放ちながら、黒猫の向かう先へと飛んでいき、黒猫を飛び越える。瞬間、矢は真下に軌道を変え、黒猫の目の前、路地の入口の石畳に突き刺さった。


「よっしゃ!ナイス!!」


 突然進行方向に矢が出現した黒猫は、体を強張らせて動きを止める。そこに駆け付けたカマセーヌが黒猫を拾い上げた。

2年ぶりの更新でもこっそりすれば・・・ばれへんか


気が向いたタイミングで少しずつでも更新していきたい所存です。

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― 新着の感想 ―
[一言] お久しぶりです。 バレへん? 甘いどすなぁ。
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