称号とポイント
「おいこら」
「うわぁ……w」
ギルドカードも無事完成し、お互いのカードを確認し合う4人。ギルドカードは取り上げたり、盗み見たりはできないが、掲示する意思を持って見せればその内容を共有することができる。
ステータスの横の+3という表示や、称号という項目など、気になることはあったが、それよりもまず確認しないといけないことが彼らにはある。
「おいサリミラ」
「はーい!なんでしょうか隊長殿ー!」
「土属性魔法Lv.1ってどういうことだこらぁ!!」
「しかも称号に無一文ってwww」
「ほんとだ!?なんで!?」
どうやらクローベルはサリミラのギルドカードのおかしさに気付いていなかったらしい。
「おーっと、そいつは隊長殿でもそう簡単に教えられねえなー。ちょっとは誠意を見せてくれないと」
「誠意って金だろ!?金が無いんだろ!?500Nしか持ってなかったくせに全部使ってスキル取ったんだろ!?」
教えられなくても分かる事実がここにあった。
サリミラはケイディア達と合流する前に、修練所へと銃のスキルを教わりに行っている。その時に取ってきたに違いない。
「弾とか消耗品もあるし、まずお前は防具からだろおおおおお!?」
「当たらなければどうということは無いのですよ隊長殿ー」
「それ、お前は当たるフラグだからな?」
サリミラは、初期装備に対物ライフルを貰う代償に、初期防具なし、初期金額半額でのスタートである。
「称号はー、土属性魔法覚えるのにお金払ったら貰えたー!」
「そのタイミングで無一文になっただろうからな……」
「ミッちゃん、弾代はどうする気なの?」
「10発もあるから大丈夫ー」
10発しかないの間違いじゃないだろうか。
「称号は特定の条件を満たすことで自動的に獲得でき、自由に付け替えることができます。ほとんどの称号は単なるコレクションですが、クエストやイベントのフラグになっているものもあります」
「この、ステータスの所の+3ってのは何ですか?」
称号についてレリリが説明をしてくれたので、ついでにもうひとつの気になっていた部分を聞いてみる。なんとなく予想はついているが。
「そちらはステータスポイントです。レベルアップ時にステータスを3ポイント自由に振ることができることはご存じかと思いますが、迷った場合はそのように温存しておくこともできます。
現在表示されている3ポイントは、女神様の祝福とは別に最初から持っているポイントです。レベル0からレベル1に上がった分、とお考えください」
「どうやって使うんだ?」
「どのステータスをいくら上昇させたいか声に出してください。確認を終えれば数値分ステータスが上昇します」
そう言われて4人は口々に自分の要望を唱える。その結果、ケイディアは技術力が2と精神力が1、クローベルは魔力が3、ダングルスも魔力が3、サリミラは筋力が3、それぞれ上昇した。
「いや、なんでガンナーが筋力極振りなんだよ」
「まだ必筋足りないんだよねー。持ち運ぶのと構えて撃つ分にはそろそろ問題無いんだけどねー」
私の目標は腰だめで撃つことだから!と言ってポーズを決めるサリミラにダングルスは頭を抱えるしかなかった。
ステータスポイント+3は最初からありました。女神様が教えてくれなかっただけです。
レベルアップのステータス計算が面倒になるから後付けしたなんてことは無いです。無いです。




