ガールズトーク
クロエたちはランチタイムをかねるべく、レストランに入った。先程とは打って変わって話題が豊富になり、話に花が咲いた。クロエは3人にJRSに入った動機を質問した。
「どうしてみんなはJRSに入ろうと思ったの?」
最初にマリーが答えた。
「私とエリザベートと後、アルバートとバージルは、メンバー募集の話を聞いたからよ。元々ニッポンが好きだったし、力になりたいと思ったの。」
次にヴィンディッシュが口を開いた。
「私はさっき話された通りよ。私みたいになった人は他にもいるわ。そういう人たちは医療班や研究班の治療を受けるか、メンバーになるかのどっちかよ。ダイアンはそんな人たちにも優しくしてくれてるの。」
クロエはヴィンディシュや心の折れた人間に優しく声をかけるダイアンを想像して頬が緩んだ。
「ダイアンはみんなに優しいのね!個人的にはナックもいいと思うけど。」
マリーがサラッとナックを一蹴した。
「あのちゃらんぽらんよりはダイアンを選んだ方がいいと思うわ。」
「そんなことないでしょ?すごくフレンドリーじゃない?」
エリザベートが付け足した。
「良く言えばね。悪く言えばチャラいわ。でも、なんだかんだ言ってやるときはやるわね、ナックも。」
ヴィンディッシュが同調した。
「エリザベートの言う通りかも。でも、最近のナックはやけにクロエに優しくない?」
マリーはナックの最近の様子を推測した。
「確かに。チャラさはいつもと変わらないんだけど、クロエとの会話が多い気がする。もしかしてナックは、あなたに気があるんじゃない?!」
「もぅ。からかうのは止めて!」
ヴィンディッシュが頰を赤らめておたおたしているクロエをからかった。
「照れちゃってかわいい~。恋の経験はまだないの?」
「私が好きになる人にはたいてい相手がいるの。だから、ちゃんとした恋なんてしたことないのよ。」
マリーが質問した。
「どんな人がタイプなの?」
クロエは少しの沈黙の後、頬を赤らめて答えた。
「優しくて、魅力的な人。・・・もう出ましょう!いつまでもいたらお店に迷惑よ。」
クロエたちはレストランを後にして本部に戻った。しばらくして部屋にいるクロエを3人が訪ねた。クロエは快く迎え入れ、ガールズトークに興じた。ヴィンディッシュが何気なく尋ねた。
「そういえばクロエ、あなたいくつなの?」
「19よ。」
ヴィンディッシュは声を裏返らせた。
「19才?!ダイアンと同い年じゃない!」
今度はクロエが呆気に取られた。
「ウソ・・・ダイアンって19なの?!」
マリーがにこにこしながら答えた。
「ダイアンは掃討班の中で最年少よ。その割にはしっかりリーダーをやってるでしょ?」
クロエは驚きの余韻を拭いきれないまま、3人に年齢を尋ねた。
「同い年でリーダーなんて・・・。それより、みんなはいくつなの?」
マリーを先頭に、エリザベート、ヴィンディシュが答えた。
「24ね。」
「23よ。」
「20。」
「全員、私よりもお姉さんだったの!?
でも、明日は負けない!頑張ってみせる!」
マリーが声を張り上げた。
「望むところ!」
エリザベートが冷静に答えた。
「こっちも本気でいくわ。」
ヴィンディッシュは3人に宣戦布告した。
「首洗って待ってなさい!」
ライバルたちの宣戦布告をそれぞれ胸に刻み、4人は明日に心踊らせた。




