神託が出ました
「野菜は順調に育っているわね」
私は畑で育っている野菜を見ながら満足そうに頷いていた。
「特に被害もないし後数日経ったら収穫ね」
『でもこの量は二人では食べ切れないわよ』
「あぁ、大丈夫です。一部は売りに出します」
『売る所なんてあった?』
「隣の領地の村に市場があってそこに売ります」
実は隣の領地は私の同級生で数少ない友人の一人。
彼は私がここにやってきた事に驚いていたみたいで心配の手紙を寄越してくる。
『なにか困った事があったらいつでも相談してくれ』とも言ってくれているので早速野菜の話をしたら週に1回誰でも参加できる市場があるから出せばいい、と言ってくれたのでありがたく参加することにした。
『持つべきものは友よねぇ』
「セイラ様は仲良しの友人はいるんですか?」
『基本的に神には友人とかそういう関係は無いわね、先輩後輩ならいるけど』
「そういえばこの国の守護神様はセイラ様の後輩、って言ってましたよね?」
『そうよ、アイツには手紙を送っといたわ。近いうちに結果が出ると思うわ』
その結果は翌日に判明した。
神託が出たのだ。
しかも国民全員にわかるように。
『神に仕えし現教会の体たらくは見るに負えない。一旦加護を外す事にする』
つまりは守護の力を弱める、という事。
これまで大きな災害が無かったのは守護の力があったからで、それを弱めるという事は……。
まぁ想像つくだろう。
『主に困るのは教会関係者だし平民には被害は出ないわよ』
さて、どうなることやら。




