この国の教会は腐っています
「という事は私は聖女になるんですか?」
『まぁ、公に認めてもらえるかどうかはわからないけどそうなるわね、ていうかこの国での聖女のあり方はどうなっているの?』
「一応、教会に所属していますよ。何人か教会に認められた聖女がいてその中でも能力が一番高い者が大聖女として国から優遇されているそうです」
『今までエウレアの家から聖女に選ばれた者はいないの?』
「我が家は教会と距離を取っているので……」
そう、我が家と教会との関係はあまり良くない、というか教会の評判はあまり良くない。
何故なら何かとつけて寄付とかお布施とか言って金銭を要求してくるからだ。
子供が生まれたら神名をつける、とか加護をつけるとかで強引に金を巻き上げ、更にお守りとかを勝手に送り付けたあげくまた金を巻き上げる。
こんな事が日常茶飯事で行われるもんだから平民からも貴族からも白い目を向けられている。
それでも少なからず支援者がいるもんだから潰れないし潰せない。
国にも訴えがあったんだけどそう簡単に手を出す事は出来ない。
それが聖女の存在だ。
聖女は神が認める存在であり神の使い、そんな聖女が所属している教会に手を出す事は出来ない。
私はセイラ様にそんな事を話した。
『はぁ〜、情けない話だわ、それがまかり通っているなんて神の管理不届きだわ、文句を言ってやらなきゃ』
「大丈夫なんですか、この国の神ってセイラ様より上の方なんでしょ?」
『あぁ~、大丈夫。アイツは私の後輩だし大きな貸しがあるから♪』
そう言って笑うセイラ様の背後に何か真っ黒い物を見たような気がする。




