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僕の異世界領主生活    作者: しーも
1、ことの始まり
8/57

7、勉強会(その1)

今回もよろしくお願いします。



「では、初めていきましょう。」


勉強会はネルさんと一対一で始まった。


さて、どんなことをやるんだろう。



「ではトム様にはまずこの世界の言語についてをお教えしますね。」

「あ、はい。」

これはありがたい。早く本が読みたいしな。


「では、まず発音の仕方を覚えて頂きます。」

「え?」

発音?

「今は翻訳魔法を使っているので会話ができるのですが、何かで翻訳魔法が使えなくなってしまったときに会話できない、では大変ですからね。まずは翻訳魔法がなくても会話ができるようになってもらおうと。」

「ありがたいのですが、翻訳魔法とはなんですか......ていうかそれより前に、魔法について簡単に説明してくれませんか?僕の世界には魔法は無かったから。」

「あ、すいません。そういえばおっしゃってましたね。では簡単に...。」



ネルさん曰く、

魔法とは大きく分けて2つに分類できるらしい。


一つめは一般魔法。火をおこしたり、水を出したりする魔法はこれに分類される。これは魔力を大量に持っているならば魔法具と呼ばれる道具さえあれば誰でも使えるらしい。

しかし、魔力は全員が持っているが、魔法具を使える量の魔力を持っている人は約100人に一人いるかいないかで、実際に使える人はそのなかでも3人に一人ぐらいなんだとか。

だから魔法使いはとても貴重な人材となる。


二つ目は血統魔法。

文字通り、血統によって受け継がれる、その血統に生まれたものしか使えない。ちなみに、この魔法を使うためには魔法具はいらない。その人の体が魔法具の扱いなんだ。

この魔法の中に翻訳魔法があるらしく、ネルさんの血統は代々秘書などをするプロフェッショナルが養成される家なんだとか。

それでこれだけ知識があるのか。


「ちなみに、翻訳魔法は名前の通り、人に魔法をかけるとその人がどんな言語を話しても会話ができます。」


だからか。

一番最初にネルさんと会ったとき、意味不明の言語をしゃべってたのに、いきなり光ったと思えば会話できるようになってたのは。


「ですが、この魔法は効力が1日しか続かないので1日一回必ずかけ直さないといけないのです。」


なるほど。僕が言語を学ばないといけない理由がよーくわかってきたぞ。万が一魔法がかけれなかったとき、最低限会話できるようにしないといけない、ということか。




毎日朝から晩までひたすら言語勉強。僕にとって生活に関わってくるのでとにかく必死だった。


そして、

「もうここまで喋れるなら全然問題ないですね。にしてもこれだけで話せるようになるなんて。」

1ヶ月で話せるようになった。


この国の言語は簡単だった。確かに単語や文字は違うが、言語としては英語とほとんど一緒だった。もともと英検準一級を持っている僕(海外の論文とか読みたくて勉強したらこうなった)にとっては使い方を覚えるのは楽勝だった。あとは単語を覚えるだけ。

これでなんとか翻訳魔法なしで生活できるようになった。あとは魔法なしで生活しながらなれていくしかない。

あとは時間が解決するだろう。



こうして言語を教えてもらったあと、この国のことについて教えてもらった。


ここはクインレッリ帝国と言う国らしい。

クインレッリ12世を頂点とした封建制によって国を納めているのだが、皇帝の力は弱く、諸公たちが助け合って皇帝を支えて国を納めている。

でも特に最近は、諸公のなかでも力を付けてきた勢力が7つり、その勢力達が国の覇権を争っているそうだ。その7つの勢力のうち、一番最近力を付けてきたのがこのランドバル伯爵だ。

力としては七つの勢力の中では一位二位を争うほどの力を付けてきたのだが、急激に力を付けてきたので、まわりには良い目で見られていないというのが現実。よく意地悪もあるんだとか。

そこら辺は前の世界と変わらないな。人間はそんなもんなんだな。



よし、なんとなくこの世界が掴めてきたぞ。












ありがとうございました。

よろしければ、感想、評価、レビューなどお願い致します。


できるだけ次の話は早く上げようと思います。

よろしくお願いします。

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