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僕の異世界領主生活    作者: しーも
1、ことの始まり

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8、勉強会(その2)

本日2本目になります。

よろしくお願いします。


前の話を読んでない方はそちらを先によろしくお願いします。



勉強会が始まって3カ月がすぎた。


ネルさんは他の仕事もあるため、ずっと付きっきりで僕を教えもらえるわけではなかった。

でも、時間を見つけては朝でも昼でも夜でも構わずわざわざ教えに来てくれた。


とっても優しい人で、僕が理解するまで繰り返し教えてくれるし、質問にも一生懸命答えてくれる。


それに、どうしたら分かりやすく教えれるか常に考えてくれている。

この前はフィールドワークにまで連れていってくれた。この土地の気候、作物、特産物など、やっぱり百聞は一見にしかず。とても良くわかるし、どうしても屋敷の中にいがちなので、刺激にもなる。


本当にありがたい。



ちなみに、今は経済の仕組みの勉強をしている。どうやらこの世界は面白いしくみをしているらしい。


この国の基準のお金は帝国金貨と呼ばれるお金。帝国皇帝陛下が直々に発行する金貨で、とても価値のあるお金である。

しかし、帝国はこれしかお金を発行しておらず、細かい単位のお金はそれぞれの領主が発行している、ということになっているんだそう。

地球でいう金本位制に似ているなぁ。

ちなみに大体金貨一枚10万円位の価値がありそうだ。


そんなことを教えてもらっていたら、今日の授業は終わりを迎えた。そして、ネルさんは申し訳なさそうに話をきりだした。


「トム様、申し訳ないのですが、私がこちらからお教えできることがもうほとんどございません。ですので、本日を持って授業を勝手ながら終了させて頂きます。分かりにくかったかもしれませんが、一生懸命お聞きくださり、ありがとうございました。」


おっと?


「あ、えーっと。こちらこそ、ありがとうございました。本当にネルさんが一生懸命教えてくださったので、とっても楽しかったです。本当に先生がネルさんでよかったです。」

「恐縮です...。」


あ、ネルさん泣いちゃった。僕にとっていきなりだったので、ビックリしたけど、よかった。とっさにお礼ができて。もっと色々教えてほしかったけど、仕方ないよね。

もっと教えてもらえることは絶対たくさんあるけど、これ以上無理させれないしな。


「じゃあ、最後に質問してもいいですか?」

「?えぇ。」


僕はこの世界にきてからずーっと気になっていたことがあった。


「なんでこんなに僕にみなさんは親切なんですか?」


「え?」

「いや、いきなり異世界から来たとか言う意味のわからない人にわざわざこれだけ面倒みてくださったり、衣食住まで提供してくださって、それに嫌な顔ひとつせずに接して下さって。僕はなにもできてないですし、絶対に迷惑でしょうに。」


ネルさんは笑って答えてくれた。




「困っている人は助けてはいけないのですか?」



 



僕は呆然とした。




そして、思った。









すげぇや。この人たち。






力を決して自分のためだけに使わない。みんなのためにその力を使う。自分なんか知識という力を争いに巻き込まれないようにただ隠そうとした。それなのに、この人たちは......。


悔しい。恥ずかしい。

でも、自分もこうなりたい。




よし、この人ために自分の力を使おう。この恩を一生懸命かえそう。そしていつかこの人たちと同じことができるようになろう。



僕は、これからこの世界でやりたいことを見つけることができた。









ありがとうございました。

勢い余って本日2本投稿させて頂きました。


感想、評価、レビューのほど、よろしくお願いします。これらは本当にお話を作る励みになります。


これからもよろしくお願いします。

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