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19話 戦場の覚悟

「【黒き大地の子供への贄(イヤ・イエ・ナイラズ)】!」


黒き大地の浸食は大地に広がった、黒き大地からは贄を求めるかの触手が生えてくる。


触手はジャイアントゾンビを捕まえ黒き大地に引きずりこもうとする。


「なっ!?」


ノーブルヴァンパイヤは驚愕するアンデットの中でも上位種たるジャイアントゾンビを三体が捕まる事に。


ゲオルクは驚くノーブルヴァンパイヤの方を向きながら話す。


「戦場では何が起こるか分からないだろう?


小僧、いやヴァンパイヤである貴様の方が年上か・・・。


俺と貴様、くぐってきた修羅場が違う。


戦場で戦うならどんなに偉くとも、どんなに高貴でも、兵士だ。


戦場で死ぬ覚悟がない奴に戦場に出る資格はない!」



「くっ、だ、だが!空を飛んでいるボク達に触手は届かない!」



空を飛んでいるヴァンパイヤやその配下であるガーゴイルなどの所までは触手は届かない。



「(ふむ。強大な戦力が殺られて動揺しても、状況判断能力は健在か・・・。)」



「しかもこれ程の力何か代償がある筈だ!」



ゲオルクが使った【黒き大地の子供への贄(イヤ・イエ・ナイラズ)】は代償なしでは招喚出来ない。



だがゲオルクがこれと言った代償を払ったか?と聞かれると、払ってはない。



じゃあ何故ゲオルクが魔界の深淵に住む【黒き大地の子供(ナイラズ)】を代償もなく呼び出せたかと言うと、その秘密はゲオルクの持つ魔導武具アーティファクトにあった。



ゲオルクの持つ杖は、魔導武具アーティファクト、怪しく輝く宝石の杖【ルルペドルコン】。



宝石で飾られている杖ではなく宝石で出来た杖であって、直角反射する深淵の宝石が杖の中心に埋め込まれている。



黒き大地の子供(ナイラズ)】を呼び出す代償は、想像を遥かに越える精神汚染と肉体の崩壊そして魔力。



黒き大地の子供への贄(イエ・イエ・ナイラズ)】は主に最後の悪足掻きとして使われることが多い。



だが、怪しく輝く宝石の杖【ルルペドルコン】は想像を遥かに越える精神汚染と肉体崩壊この二つの代償を肩代わりする魔導武具アーティファクトなのである。



「(ノーブルヴァンパイヤは代償があると考えているが、それは通常の招喚であって、セルム様が創造なされた、この怪しく輝く宝石の杖【ルルペドルコン】があれば魔力意外の代償はないに等しい。

が、しかし、今の招喚で魔力のほとんどを使ってしまった。)」



「召喚した術者を殺せば無くなる筈だ!

行け!ガーゴイルども!」


「(対処出来ないならば術者を殺せば大抵の魔法は無くなる・・・、悪くない判断だが。

黒き大地の子供への贄(イヤ・イエ・ナイラズ)】は術者が死んでも残り続ける。)」


「この場において言わせて貰うと、その手は最善の策ではなかった。」



黒き大地は凄い速さでゲオルクの近く集まる。



集まった黒き大地は巨大な触手を作り出し、丸い門を作る。



門の中からナニカが現れる。



その姿は鹿に近イが、目のアる場所は目はナク替わりに、赤く光っていタ、角は黒い霧に覆ワレ、体かラは無数の触手がハエテイタ。



「ピイィィィイイ■■■!」



鹿の様なナニカはおゾましき鳴き声ヲ上ゲ、周りノ音が歪ムガーゴイル達に襲い掛かル。



「何だ!アレハ!」



ノーブルヴァンパイヤはナニカに恐ろしき気配を感じる。



この世にいるベキではナイ、魂が歪んだアンデットよりモ尚歪んでイル、おゾましきナニカ。



鹿の様なナニカはガーゴイル達を一瞬ノ内ニ叩き落とス。



ガーゴイル達ハ自分たちガ殺られた事モ分からズ絶命スル。



「ナンダ!ナンダ!ナンダ!ソノ怪物は!」



ノーブルヴァンパイヤは状況判断モ忘れテ叫ぶ!



「認メない!認めナいゾォォォ!コンナ結末!」



鹿の様なナニカはノーブルヴァンパイヤニ狙いヲ定める。



狙われタ事ニ気付いタノーブルヴァンパイヤは、後悔とアンデットらしい憎しみノ声を上げル。



「クソ!クソガァァァァァ!」


「ピイィィイイイ■■■!」


鹿の様なナニカはノーブルヴァンパイヤを噛ミ千切ル。



その後、鹿の様なナニカの姿が消える。



「招喚時間がきれたか・・・。」














「戦場で兵士になる覚悟がなかったなノーブルヴァンパイヤ。


後悔するなら俺の前に出てくるべきじゃ無かったな。」











―――――――――――――――――――――









――――――虚無よ、原初の混沌よ。





――――――以下略。





――――――【外典の世界アポクリファ・ワールド】!















狂帝「アポファワ始まるよー!」


ルシア「アポファワって何ですか!」


狂帝「アポクリファ・ワールドやくしてアポファワだ!」


ルシア「そ、そうですか。」


狂帝「補足、招喚は誤字では無い。」


ルシア「召喚じゃないんですか?」


狂帝「魔界の深淵に住む生物の様なナニカを呼ぶ時は、招喚なんだよ。

それを分からないノーブルヴァンパイヤなんかは召喚って言ってたけどね。」


狂帝「今回は特別にゲストを呼んだどうぞ!」


鹿の様なナニカ「ピイィィィイイイ■■■!」


ルシア「音ガ歪ンデきました。」


狂帝「あっ読みづらいんで、そういうのいいっす。」


鹿の様なナニカ「ピイィ。」


ルシア「あっ元に戻りました。」


狂帝「此方じゃなかったわ。改めてどうぞ。」


ゲオルク「戦場の兵士となる覚悟は出来たか?」


狂帝「って事でゲオルクさんに来て貰いました!」


ルシア「えええええ!死んで無い人呼んでもいいんですか!」


狂帝「まあ実際にはゲオルクさんであってゲオルクさんじゃ無いんだけどね。」


ルシア「どういう事ですか?」


狂帝「このゲオルクさんは未来で死んだゲオルクさんだから、今のゲオルクさんとは関係無いんだけどね。」


ゲオルク「かの造物主たる混沌狂帝様にさん付けで呼ばれるのは恐れおおいと言うか・・・。」


狂帝「ハハハハ、気にしない、気にしない。」


ルシア「ゲオルクさんよろしくお願いします。」


ゲオルク「伝説の第二十二代目皇帝ルシア・ラグアダム様にもさん付けされるのか・・・。」


ルシア「私の事はルシア・ラグアダム様じゃなくてルシアって呼んで下さい。」


ゲオルク「流石にそれは・・・ルシアさんでよろしくお願いします。」


ルシア「何でゲオルクさんを呼んだんですか狂帝さん。」


狂帝「今回はゲオルクさんに戦場で必要な事は何かと言う事を教えて貰う為に呼んだんだよ。」


ゲオルク「では、早速始めていくとしよう。」


ゲオルク「心技体という言葉を知っているか?」


ルシア「知ってます!道場とか目にします。」


ゲオルク「ルシアさんは道場に行った事があったのか。」


ルシア「はい!一度だけ。」


ゲオルク「続きだ。心技体と言う言葉知らない人に、とってはただ必要そうなのが、適当に並んでいるだけだと、思う人もいるだろう。


実はこの順番重要な順である。


精神論ではなく現実問題として。


先ず、心、精神が駄目だとどんなに技術やどんな身体能力を持っていようが敵前逃亡などや硬直していては意味がない。


俺が率いていた、始めて戦場に来た新兵達の半分以上が武器を使えなかった。」


ルシア「え!何でですか?」


ゲオルク「人を殺した事の無い新兵達は人を殺すのが怖かったんだ。」


ルシア「訓練されているんじゃあ無いんですか?」


ゲオルク「訓練と言っても人殺しの訓練などしておらず、精神的な問題は解決が難しい事があるからな。」


ゲオルク「精神つまり心がなってから始めて技と体が輝くのだ。」


ルシア「為になる話ありがとうございます。」


鹿の様なナニカ「ピイィ!」


狂帝「あっまだ居たんだ。」


鹿の様なナニカ「ピィ・・・。」


狂帝「今回は此処までだ。待た合おう。」

(´・ω・`)狂帝「アポクリファ・ワールドを気にいってくれている人はいるのかな?」

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