命日…。じゃなかった!!
えーっと、結論から言うと、命日じゃなかったです。
今日も元気に生きてます。やったね!!
…って気楽には言えません。なぜって?
腰が死んでマース。気力・体力ともにゼロに近いデース。
だって!あんな…!あんなことしないといけないなんて知らなかったんだもの…!
恥ずかしいよ~。恥ずかしさで軽く死ねてしまう~。
今にして思えばおかしいことはたくさんありました。
だって私ってば令嬢としては必ず必要な『閨の授業』を受けてません!!
これきっとフェル様の仕業です!
「おはよう。可愛いシェリル。ご機嫌いかがかな?」
腰痛のためうつ伏せでベッドに横になっている私の隣から、心なしかいつもよりつやつやした笑顔で話しかけてくるこの悪魔。
「でん…いえフェル様おはようございます。ちなみに私のご機嫌はち-っともよくありません。」
昨夜さんざん殿下ではなくフェルと呼べと指導されたおかげで、なんとかお仕置き神・回・避!!
間違えるたびに昨夜は何度ひどい目にあったことか…!!
こら!そこフェル様!なーに残念そうにしてるんですか!
「ご機嫌斜めな理由はなんだい?」
「…私の状態を見てわかりませんか」
「うーん?なんだろ?」
「やりすぎです!!!!」
「あはははははは!」
この野郎!私がこんな状態じゃなかったら反撃できるのに!
「はぁー笑った。ごめん、ごめん。そんなに怒らないで。やっとシェリルが手に入ったんだ。いい大人なのに舞い上がってやりすぎた。」
「…っ!そう言われても許しませんからね!私の腰に謝ってください」
「わかった。」
「え」
そういうとフェル様はそっと私をくるんでいた布を取り払い、私の腰を露わにしたかと思うと、そー-っと口付けてきました。
「ごめんね?」
…恥ずか死ぬわ!!
殿下に恥じらいはないですから…!