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アラフィフになったキョロ充、異世界に行く  作者: アカピロ
第一章 キョロ充、森での暮らし
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第7話


「みんな集まって〜〜」


夕方家の裏手の作業スペースに魔物を集合させるハルキ。

魔物といってもスライムしかいないのだが。

ハルキとバニラの前に30匹のスライムが集まる。


じゃあ説明するからついての来てと敷地を歩き出すとウニョウニョコロコロしながら後ろをついて来るスライム達。

敷地の範囲を教え、食べてはいけない植物を教えて後は自由にしてて良いよと伝える。

敷地から出るとどんな動物や魔物に襲われるかわからないし、とりあえず中で育ててみる事にしたのだ。


最初の一匹目だけライムと名付けたが、他は名無しのままだ。

2匹目からバニラの次に行くよって視線が強く、とりあえず後でと思ったが1日で30匹のスライムをテイムして諦めた。


面倒な事を先送りして、最後には素直に投げ出せる勇気、キョロ充の能力か。


餌はどうやら特に必要無さそうだけど、あればなんでも食べるようなので虫とか雑草とか適当に食べて良いよと伝えて、バニラとライムだけを連れて家に入る。

やはり最初の一匹は思い入れが違う。

ライムも楽しそうにハルキの肩や足をクルクルと回っている。


「ワンッ」


バニラが軽く吠えるとライムは大人しくなりハルキのそばに伏せるバニラの前足の間に収まった。


この二匹の上下関係はしっかり出来上がっている様だ。


ハルキは近くにはスライムしかいないのかと思っているが、そんな訳ではない。

バニラが敢えてスライムだけをテイムさせていたのだ。

たしかにそこまで強い魔物はこのあたりには殆どいないが、それよりも数多くハルキにテイムの経験を積ませる事を優先したのだ。

スライムは扱いやすい上に、知られていないだけで結構育つ。

通常テイマーは数匹をなるべく強い魔物と入れ替えて行くのでスライムは初心者の練習用の意味合いが強く、すぐにリリースされ自然に返されたり処分されたりする。


だがハルキは星の民である。


そもそも魔力がある限りテイムする魔物の数に上限がない上、元の世界での職業経験がある。


元の世界での職業経験。


それこそが星の民がこちらの世界で大きな能力を持つ基礎になるものだった。


キョロ充で飽き性のハルキ、アラフィフになるまで数多くの仕事をこなしてきた。


その全てがこの世界では能力の基礎となる。


小学生の頃の新聞配達から始まって、対価を得た職業の全て。


まだハルキは気がついていないが、こちらの世界にきた時点でハルキは他の人々に比べてとてつもないアドバンテージを持っていたのだ。


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