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異世界の執行人  作者: Kyou
第3章 最強は叫ぶ
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『魂の欠片』

「……ふう」


 散らばった本もある程度片付いて、書斎は綺麗になった。


「……さて」


 私は本を読み始める。その本は歴史についての本だった。


「……吸血鬼……か……」


 本の内容は、大昔に吸血鬼が世界を支配していた……という物だった。


 読んでいて良い気持ちがしなかったため、本を棚に戻す。


 その時。


 ボトッ


「……あら?」


 床に何かが落ちたのに気づく。それは何かの日記だった。


「……何かしら?」


 その日記の中身を覗くと、それは白紙ばかりだった。だが、最初のページだけ、何かが書かれていた。



# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #



 10月10日


 アリアが五歳になってから、半年が経った。庭で遊ぶのを見ていると、カルマを発動させているのに気づいた。奇妙なのは、私と似たような……いや、ほとんど同じ能力に目覚めていたことだ。

 後で調べてみると、まれに遺伝するカルマもあるようだ。アリアの場合は私よりも、弱体化しているとはいえ、このまま放置しておく訳にはいかない。


 だから、明日から目隠しをさせて生活させることにした。



# # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # #



「…………これって、いったい誰が……」


 ズキン


「う……」


 私は頭が痛くなる。何か……何か大切なことを忘れている気がする。


 そんな時、私はある人の名前を口にしていた。


「お母様……」

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