第1話 異世界転生?!
主人公 ただの中学生
雨が降っていた。
その日、学校が終わった俺は昇降口へ向かい、いつものように傘立てを見た。
――ない。
何度見ても、俺の傘だけが見当たらない。
「最悪だ……」
朝、確かにここへ置いたはずだ。
誰かが間違えて持っていったのか。それとも――。
「……盗まれた?」
胸の中に嫌な予感が広がる。
「どうするんだよ……」
外では、さっきまでよりも強く雨が降り始めていた。
天気予報では、今日は一日中大雨。
走って帰れば家に着くころにはびしょ濡れだろう。
ため息をつきながら空を見上げた。
「仕方ない。走って帰るか」
そうして俺は意を決して走り出した。
冷たい雨が制服に染み込み、息を切らしながら住宅街を抜け信号のない交差点へ差し掛かった。
ーーそのときだった。
キキィィィィッ!!
耳をつんざくようなブレーキ音が横から響く。
「はっ!!」
勢いよく目を開ける。
見上げた空はさっきまでの雨が降っていた灰色の空ではなく、どこまでも
澄み切った青空だった。
「……ここは、どこだ?」
そう言って、体を起こそうとした瞬間。
ーーキキィィィィッ!!
頭の中に、耳をつんざくようなブレーキ音が再び響いた。
「っ……!」
激しい頭痛に襲われる。
交差点。
雨。
「そうだ…俺は………!」
その刹那ーー。
背後から、ドラゴンの咆哮が響き渡った。
空気を震わせる咆哮が響き、俺は反射的に空を見上げた。
巨大な黒い影が、青空を横切っていく。
「ドラ……ゴン?」
俺は腰が抜け、その場から動けなくなった。
ドラゴンが大きく息を吸い込む。
「ま、まさか…嘘だろ」
次の瞬間、灼熱の炎が一直線に俺へ向かって放たれた。
「終わっーー」
そう思った瞬間
「《ウィンドウォール》」
少女の声が響く。
目の前に薄緑色の風の壁が現れ、炎を受け止めた。
爆風が草原を駆け抜ける。
「大丈夫!?」
振り向くと、そこには銀色の長い髪を風になびかせた少女が立っていた。
青い質の良さそうなマントを羽織り、腰には勇者の剣のような豪華な剣を一本携えていた。
彼女は俺を庇うように前に出る。
「ここは危険よ。早く立って!」
彼女は腰が抜けた俺に手を差し伸べる
「早く!!」
俺は差し伸べられた手を掴み立ち上がった。
だが、その直後ーーー
ーー グォォォォォォォォッ!! ーー
ドラゴンが再び咆哮を上げ、業火を吐いてきた。
「下がって」
俺は言われた通りに下がる
「《ウォータースピア》」
目の前に水の槍が現れ、ドラゴンの口元へ飛ぶ。
炎を吐こうとしていたドラゴンは思わず顔をそらし、業火は空へ逸れた。
「逃げるわよ!!」
「《ウィンドステップ》!」
少女の足元に風が渦巻く。
「走って!」
彼女は俺の手をつかみ、信じられない速さで草原を駆け抜けた。
「な、何この速さ!?」
「説明は後! まずは生き残ることだけ考えて!」
その背後では、ドラゴンが再び大きく翼を広げていた。
「追ってくる……!」
「目を…瞑って!!」
彼女は手を前に出しながらそういい
俺は目をつぶっった
「《フラッシュ》!!」
ーーその瞬間。 ピカァァァァ!!
次の瞬間、まばゆい閃光が辺りを包み込んだ。
思わず目を閉じる
目を開けてみる
「今の…何をしたんだ」
ドラゴンの方をみて見ると
動きが止まり目を閉じていた
「《フラッシュ》中級魔法よ」
ま、魔法何を言っているんだ
魔法…
ドラゴン…
……ここは、本当に異世界なのか。
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