第7話 慶の決断
――俺は美由に言葉をかけた。
「俺は、美由にはいつも笑っていてほしい。だから俺に任せてくれないか?」
慶は、自分の事を考えず美由のためにしてあげたいと思ったための言葉だった。
「えっ? どうするの? 何かが起きるの?」
美由は袖を引っ張りながらうるんだ眼で慶にすがるように言葉をかける。
「美由、俺を信じて」
「うん。信じるよ」
――美由は慶が何をしようとしているのか不安で仕方なかったが—―聞き出す勇気も無かった……
まずは行動に移る事にした。
美由が知ってる事は大きな出来事の中のほんの一部だろう。
ならばなるべくならば事の細かい所、始まった経緯なども知っておく必要がある。
そこで俺が初めて声をかけることになるのが、その少女とクラスメイトだった子達。
そこから何があったのか、だれが始めたのかを情報として集めて行こうと思う。
俺が目指すのはその子がいた教室。
そして前から知っている名前を頼りにその子の席を探し、席に現れるのを待って声をかける。
この時もし自分がまきこまれたらなんてことは考えない。
—―いやできる!! それにチカラで――どうにでもなるし――そんな事を考えてた……
――そしてその子が現れる。
――急いでその席の前まで歩いて行った。
「あの俺は隣のクラスの者なんだけど、寺田サンの事について聞きたいんだ。少し時間貰えないかな?」
声をかけられたこの目がぎょ!! っと見開く。
「え!? わ、私ですか?」
「うん」
「す、少しなら……」
「ありがとう」
まずは—―この子から聞いてみる—―それからだ……
事件の解明へと乗り出した。




