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「す、すまない。今から始めるから居間で待っていてくれ」
申し訳なさを感じながら、事前に日時とか知らせてくれればと思ったが、話が来た時点で掃除をしていなかった私の落ち度か。
「それには及びません」
表情一つ変えずに静かに凛とした声で前に出る。
なんならちょっとウキウキしていませんか。
「えっと、貴女に……名前はなんだろうか」
当然の出来事に当たり前を抜かしていた。
初めてあって、部屋に押し込むなんてあってはならぬ事だろう。
どうも冷静になれていない。
「申し遅れました。鏡小雪と申します。何卒、よろしくお願いします」
「わ、私は八重桜双葉だ。亡き当主からこの屋敷を引き継いだ者だ」




