表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無謀! 瞬発力企画2 会場  作者: しいな ここみ
第一回目 『青空』
9/179

SSKさまの青空

疲れていた、生きていく理由も見いだせない。

職場と自宅の往復に疲れて自宅玄関を開けたはずだった。


「いらっしゃいませ、空布屋へようこそ。」


白髪の混じる髪を綺麗に整えた品の良い男性が帳簿を眺めながら声がけした。


「そら…ぬの?」

「職人が一つ一つ手染めしたいつか見た空の風景を布に染め上げたものですよ。」


周りを見ると、四角や丸…楕円など様々な形の布に白や水色から濃紺に至る様々な空を連想する色で染めてある。

中には窓の格子を連想する柄もあった。


一つ一つの布には私の知らない言語て端に小さく何か書かれている、読めたらどの風景の空か分かるのかも知れない。

店主らしき男性が帳簿を見ている机の脇に小さな歪な青い布がありどうしても気になって手に取った。

歪だが澄んだ青い布…美しい青空の断片。


「お気に召しましたか?」

店主に尋ねられドキリとした。


「宜しければその布はお持ち帰り下さい。貴方が持つべきのようなので。」


へ?


顔を上げた時には何時もの自宅だった。

ただ違うのは手に歪な布があるだけ。

布をじっと見ていると今の生活が馬鹿らしくなってきた。


私に読めない文字で『産まれて初めて見た青空』と書かれていることは知らないまま田舎に戻る事を決めていた。

(しいな)

私も心に残る色んな青空があるなぁ……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
 青空かぁ……。  澄み渡るそれは高く眩しく、無限の可能性と成長のイメージ。  若さですよねぇ。
自身の手元にあるべき空……………。 思い出の空とは言えない、どう記憶を弄っても思い出せないような、この人にとっての原点の空なのかなあ。 母の胸の中で、ひたすらに手を伸ばす、そんな光景があったんだろうか…
Ajuさま 自分の中でジャンル不明だったので言われてからファンタジーなのか…と気づけました。 感想ありがとうございました。 小桃 綾さま 自分の印象深い空は学生時代の合宿で夕食のケータリング車が横転…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ