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プロローグ
昔々、あるところに、神様と人間がいました。
神様は人間の生活を見守っていましたが、ある時こう思いました。
「なぜ人間はこんなにも寄り添って生きているのに、自分はひとりなのだろう?」と。
そして神様は、泥を捏ねて自分と暮らしてくれる人間を作ろうとしました。
しかし、泥は泥です。
そこに魂は宿らず、空っぽのヒト型が生まれただけでした。
神様は失敗したと思い、それを人間の世界に捨ててしまいました。
それが作られたのは夜だったためか、失敗したものだからなのか、それは暗闇でしか生きられません。
人間に似せて作られたそれは、夜の陰から人間を見ていました。
陽の下を歩く人間を、ずっとずっと、見ていました。




