表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見合い相手は殺し屋でした⁉ 幸せを掴むスリリングなメソッド。  作者: 八波琴音


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
39/39

39

――ああ、ゆうべは楽しかった。やはり、千蔵さまは最高の殿方だわ。

 映画のパンフレットを胸に抱き、百合亜は満足気な様子で目覚めた。


「お嬢様。ゆうべは随分遅うございましたね。千蔵さまと?」

 上機嫌で食事を採っている百合亜に、十祈は明るい声で尋ねた。

「ええ。とっても楽しい逢引きだったわ。連れて行っていただいた映画も最高だったし」

「映画ですか。それはどういった――」

「帝都屈指の緋魔割組(ひまわりぐみ)という団体の鉄砲玉の方が、お勤めを終えられたところから、お話がスタートするの……信頼していたお兄様がお迎えに来られることはなく、実はそれが敵対する須箕糲組(すみれぐみ)へ寝返られた彼のお兄様……いえ、血のつながりはなく、盃を交わした間柄ということなのだけど、彼が豚箱へ放り込まれることになったのは、そのお兄様の差し金だということが分かり、復讐を果たすという爽快なストーリーだったの」

「まあ、そのような……大衆映画とはいえ、世を知るよい機会になりましたわね。わたくし、高尚なものばかりでなく、色々なものに触れて過ごされることもお嬢様のためになると思っておりますわ」

 楽しそうに話す百合亜の様子に、十祈は顔をほころばせた。

「鉄砲玉の方――銀の字さんとおっしゃるんだけど、実は伝説のドスの使い手でいらっしゃって、とっても立ち回りが勇ましくていらしたの。敵対している須箕糲(すみれ)組との激しい抗争も描かれていて……手に汗握る展開だったわ。最後の、『天地がひっくり返っても『任』と『侠』の文字はひっくり返らねえ』という台詞を決めるシーンが本当に素敵で――もう、わたし、思わず拍手喝采しそうになったわ」

 それから映画の内容や、楽しく食事をする様子などを聞かされた十祈は「素晴らしいご縁ですわ。間違いありませんわね」と微笑んだのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ