表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見合い相手は殺し屋でした⁉ 幸せを掴むスリリングなメソッド。  作者: 八波琴音


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
13/39

13

「……レオン、行ったぞ?」

 ジョセフは百合亜が立ち去ったことを確認すると、店内中央の本棚の向こうの床下まで移動し、応竜(オウリュウ)語で声を掛けた。

 床の一部の正方形の模様が扉のように開き、レオンが姿を現す。

「ああ……」

「ったくよ、おまえさん、ち~っとばかりのぼせすぎなんじゃねえのか?」

「何がだ?」

 床から這い出てきたレオンがむっとした表情を作る。

「だから、あの娘に尾行されたこと、気づかなかったんだろ?」

「……まさか、ここに現れるとは、予想外だ」

「プロならともかく、完全な素人相手に、何やってたんだ? いったい何処から尾行()けられてたんだ?」

 ジョセフは呆れたように嘆息した。

「おそらく、彼女が勤める茶店から……」

「はあ? その格好で行ったのか?」

「だから、『千蔵(せんぞう)』としてではなく、ほかの客に紛れる形で……少し休憩のつもりだったんだ。もしかして、俺だと気づかれたのだろうか……」

「ハッキリそうだとは言えねえだろうが、こんなとこまで追ってきたってことは、似てると思って尾行してきたのは確かなんじゃねえのか?」

「……やはり、そうか……」

「あれで誤魔化せたかどうかは知らねえけど、当分お嬢の勤め先に行くのは控えるべきだろうな。と……店じまいして俺も仕事といくかな」

「………」

「あのお嬢がその辺にでも潜んでるかもしんねえ、慎重に行動しろよ?」

「ああ……」

 例の薬瓶を持ったジョセフはエプロンを外して紺のジャケットを羽織ると店の鍵を掛け、裏口からレオンと共に出た。

「こいつの調査料は、今度の依頼に上乗せしとくから。じゃ、くれぐれも慎重にな。尾行されんなよ?」

――しつこいな……全く。

 レオンは微かに顔を赤らめ、彼とは違う方向へ向かって歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ