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中と外は別物です 3

長かったので半分に切りました。

切った半分は付け足し予定なのですが近日中に上げる予定。

遅くなり申し訳ございません!!!

「おかえり、リア」


「ただいまー、お腹空いた」


「帰ってきてそれか!?それ以上丸くなってどうする!?」


 坊ちゃんに苦笑された。

 この体で約一日動いていたんだから仕方がないではないか、と思ったけど、ぐっと堪え、今日の夕食頼めるか聞いた。人間、三大欲求には抗えませんからね?

 もともと、帰ると行った時点で必要だろうと思った坊ちゃんが伝えてくれており、準備をしていてくれているそうだ。有難い、そしてよく分かっているではないかっと、心の中で坊ちゃんを褒めた。

 よしよし、と頷いて坊ちゃんの部屋のソファにどかりと座ってふーっとため息をついた。


「……何だろうな」


「何が?」


「いや、お前の行動、よく平民でいる態度が大きい年寄りで…よく似合ってるな」


「は?」


「いや、もう板についた感じだな」


 え?何?おばさん臭いって言いたいの?いやむしろおばさんじゃ無くてこの姿年齢の年相応の行動と……?


「失礼な!そしてすんごい馬鹿にしてるよね?それ?」


「ん?…そんなことないぞ」


「いや、本当失礼だよね?ねぇ?あのね…」


「ああそうだ、リア、さっきこっちに戻ってくるときに言っていた件なんだが…」


「えっと…若返りの水を手に入れたかもって言うアレですよね?」


「それだ。本当に……戻るのか?」


 真剣な面持ちで聞いてきた坊ちゃん。疑いたくなる気持ちは分からなくも無い。夢物語ともいえ、どんな人間だって誰しもが若返りのたいと思うであろう。

 リアは話ながら水を2本テーブルの上に置いた。


「分からないよ。ただ、御守りの縁切りはあちらでもとても有名で、こっちでも凄い効力を発揮したと……ご存じですよね?」


 坊ちゃんは確かにそうだったと、神妙な顔つきで頷いた。


「それと同じで…こちらの水は水の神様とも言われる神を祀っている神社で、そこで湧き出る水はとても美味しく古くから『若返りの水』とも言われているそうです。なのでもしかしたら…と…」


「それもそ…う…だな…分かった、一度この後殿下や両親ににこの事を話したいのだが構わないか?皆、リアのことを心配していてな」


「大丈夫ですよ、あーでも、効果なかっても責めないで下さいね」


「責めるものか、寧ろ我々のせいでそうなったのに、我々が治す手立てを今持っていないと言うのに…どうこういえる立場では無い」


「それなら、良かったです」


「………それより、コートを脱いだらどうなんだ」


 もうこの話はこれで終わりだと言うことなのだろう。急に坊ちゃんは話を変えてきた。確かに室内でコートなんて失礼だなって思い立ち上がりコートを脱いで、かけに行くのも面倒なのでソファーの背もたれにかけさせてもらった。


「ぶはっ!…なんだその格好!」


 お腹を抱えて笑い始めた坊ちゃん。何なんだと思い自分の姿を見て舌打ちをした。

 莉愛の今の格好はお婆ちゃん姿で白のケーブル柄のロング丈のニットワンピースに黒のタイツを履いて、靴は足首までの靴というかブーツを履いている。ワンピースの丈は私の膝上くらいでこれが、二十代の頃のスタイルなら大丈夫なのだけれど…何故かな?私が年取ったらこんなにふっくらになると言うことなのか……というか、笑うなよ!!


「さっきからねー……」


 っと話を続けようとしたとき部屋の扉をノックする音が響いた。

 坊ちゃんが「入れ」と言うとサリアさんが入ってきた。どうやら夕食の準備が出来たようだ。悶々とするがお腹も空いたので先に食事をすることにした。




 誰も飲むことについて触れてこなかった。とても有難い。だってもし飲んで効果が無かったら、期待だけ持たせてもね…それに怖かった。もし、効果があり、大丈夫だとは思うけれどここで働く人たちが外にそれを漏らし奪われ出もしたら……その時に命を奪われたら……水を奪われたならまた行けば良いけれど、命は戻らないしどうにもできない。


 部屋に戻り、飲むか否か考えることにした。






ーーーーーーーーーー

 翌日


 昨日のうちに水を飲もうかと思ったのだけれど、もし若返らなかったら?、飲み過ぎて赤ちゃんになったら?、少し飲んで中年くらいまで若返って、もう一度飲むと効果が無かったら?……など、そう考えると飲めずに居た。失敗は許されないかもしれないから…とても怖い。


 昨日の夜遅くまでそんなことを悶々と考えていたら、いつの間にか眠ってしまったようで、起きたらソファの上で横になっていた。

 

「イタ、イタタタタ……もう!本当にこの体辛い!!!」


 ソファに座り直し、腰をさすっていると扉をノックする音が聞こえた。返事をするとサリアさんが入ってきて、今日の予定を教えてくれた。ゴロゴロしながら悩む予定だったのだけれど、アンジュ様達とお出かけに行き5の時間に殿下達と合う予定になった。昨日の今日の朝でもう会う予定が入ってしまった。あの後、坊ちゃんは殿下に伝えたんだろう。だが、こんなに早く殿下の予定を開けられる物なのか?無理をしてないか?少し心配である。

 ただ、リアのスケジュールが過密すぎないだろうか?ここの人たちは年寄りをいたわるという気持ちは無いのか…とても心労を伴うような予定を二つも組まないで欲しい。


 着替えをし朝食するのに連れて行かれ、また部屋に戻り魔法で幼い姿になり着替えさせられたらもう、ヘトヘト……。せめて部屋で食べさせて欲しい。だが、何もしてないので文句は言えない。面倒を見てもらっている身であるからね。


 疲れたのでソファに深く腰掛け、2人が来るのを待った。待ってる間暇で、そう言えばお土産を渡すことを忘れていたので、持ってきていた袋を探し中を漁る。何か良いのは無いかなって思い、良い物を見つけた。


 2人がやってきたとのことでバルーンのショルダーバッグに水の入ったボトルを入れ、肩からかけホールに向かうことにした。



「「か………かわいい」」


 そう言って頬をさすられた。


 は?何処が?おめめ節穴ですか??

 会ってそうそう言われた。今日はこの年にこの色!!?って思ったローズピンクのワンピースを着せられています。ふんわり可愛いね?可愛いね?服わね?あ、今見た目幼女でしたわ……


「……で、今日は何を??」


「あら、伝えてなかったかしら?今日はねリアちゃんの服を選ぶのとランチに行くのよ?」


 は?……もうこれ2回目だ。なんなんだろうか。リアちゃんって何だ!?私は君達より年上だよ?それに何故私の服を選ばなければならない。と言うか無理でしょう?


 心の中で悶々としているが、出来る限り笑顔で聞いてみる。


「えっと…ちなみに、元の体のですよね?」


 2人は顔を見合わせ笑い合った。


「「いいえ?今の姿よ?」」


「えっと…あの、もう元の姿に戻ろうと思えば戻れるのだけれど…」


 まだ覚悟は決まってないけどね!っと心の中で呟いた。


「あら、そうなの?でもね、今日また着替えるかもしれないじゃないの?」


「…ソンナコトスルノデスカ?」


「どうでしょう」


 2人にニッコリと笑顔で返され、何も答えてくれなさそうなので、諦めて出掛けることにした。

 年寄りをいたわってほしいものだ、っと心で呟きながらまだ二十代なのにと落ち込んでしまった。



 頭の中で悶々と考えて窓の外を見ていたら、前の席に並んで座った2人がリアを見ながら、時には悶えているような感じで話をしていた。


 御車が止まり外に出ると、これぞ貴族御用達という感じの店の列に、圧巻され口を開けて見ていると、老舗感が出て重厚感のある高そうなお店に2人は入っていくので慌ててついて行った。


「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」


 すでに予約済みのようで、置くに案内された。とても綺麗でつい店内を見回しているとレイチェル様が店員さんに話し掛けていた。


「……それでね今日はね、この子の服をお願いしたいの」


「ひょえ」


 急にこっちを向いたレイチェル様に驚いて淑女らしからぬ声を出してしまった為、アンジュ様に目が笑っていない笑顔を向けられた。


 冷や汗をかきながら、ぺこりとお辞儀をした。が、視線が痛い……ここはカーテシーだったかと思ったが時すでに遅し。アンジュ様の視線が凄い。レイチェル様はまた店員さんと話を始めた。

 

読んで下さりありがとうございます!!!


後数話で終わる予定

予定は未定

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