仕事始めました 6 休日4
一日ズレてしまいました。
よろしくお願いします。
ガタガタガタ
馬車が揺れる。あれからサリアさんに追い出され?ヒューバートさんが手配していた馬車に乗り下町の馬車乗り場に向かっている。そこで降りてから案内しくれるらしい。
さっきサリアさんが眼鏡をかけたのはデートを録画して差し上げようとした。とか言われた。何で使い方知ってるのか聞いたら、私が使うのを見ていたので覚えていたとのこと。ワンぽちですものね?簡単だから分かるよね?
「そんな嫌そうな顔しないで下さい」
「………私別に坊ちゃんと恋仲じゃないですからね?」
「存じ上げておりますよ」
「なら…」
「ですが、人聞きは宜しくないですからね?分かりますよね?」
非常に面倒くさい世界。ああ…どうにかならないですかね?たまに心がやんだときに来る異世界的な?でも、魔法使えないしお金無かったら意味ないか…異世界でもお金はかかるからね…先立つものがいるわね…
「で、この祭りは何の祭りなの?収穫祭とか?」
「いえ、建国祭です。この国は今年で丁度200年を迎えるので、街はとても活気に溢れています」
「ふーん…で、ヒューバートさんはいったいどのようなお立場な方なのかしらね?」
「お伝えしておりませんでしたね、第二騎士団隊長を務めております」
「……暇なの?え?暇なの?税金泥棒?血税だよ血税?」
「違う!これも仕事だ」
あ、口調が荒くなったし態度も変わった。
「はぁ…もう…私は主にエルリック殿下に付いた部隊なのです。今日も殿下に任命されて来ているのであって断じて、断じて暇ではない」
いや、暇だろう?
「あー、そう言えば陽華……友人から渡された物があったんだった。多分これは…ヒュー……隊長さんに渡せば良いと思うから渡しておくよ」
「名前でいい。なんだ?」
そう言えば中の写真全部見てなかったと気が付いたが、渡すと言った手前見るのはどうかと思うのでさっと渡した。陽華は急いでいたのかA4の紙に印刷をしていたので少し画質が荒い。インクが勿体ないなとかどうでも良いこと考えながら、ヒューバートさんはその紙をめくっていき、顔を見ると段々と眉間にしわが入っていって険しい顔になった。
その写真の内容が非常に気になる……
「な、何か大事なの写ってた?」
「……え、ああ…有難く頂く。リア殿はそのご友人にこちらの話、いや、殿下達の事を話されたのか?」
「まぁ、話したよ?」
だってこんな乙女ゲームみたいな話そうそうないし、それに私乙女ゲームしたことないから、坊ちゃん達の破滅を回避するにはそう言うのに強そうな陽華の助けが必要なんだよね……だって、ハピエンの後は攻略対象は立場をなくしてたって小説の話もあるし……立場なくされちゃ、簡易異世界旅行出来なくなるかもしれないからね?
と言うか何でそんなことを聞くんだ?世界違うし話しても問題無いと思うんだけど話しちゃ駄目なのか?疑問に思って頭を傾げた。
「そうか…いや何でも無い、寧ろ助かった」
そう言って紙を折り畳み胸ポケットにしまった。待って、私まだ見てない!
「えっと、私まだよく見てなかったんだけど何が写っていたの?」
らや
「お、もう着くみたいだな、今日は何を食べようか?」
とても良い笑顔で答えてきたのだが、何で話をスルーする?と言うか早くないかと思い外を見ると確かに着いたみたいで馬車が止まった。
驚く私とは裏腹にとても楽しそうに御者が開けた扉をくぐり外に出て私に話しかけてきた。
「さ、行くぞ」
ーーーーーーーーーー
「ねぇさ…こんな楽な仕事ある?ってか何で眼鏡かけなきゃいけないのかな?」
隣を歩くヒューバートさんに尋ねた。仕事中のキリッとした顔をしていないOFFな顔。まず、キリッとした顔は初めて出会った日の被写体にするまでだった気がしないこともない。因みに眼鏡は録画中である。
「眼鏡はかけておいてくれ、何かの役に立つかもしれない」
何の?それなら自分でかけて欲しいというと、目の前に何かがあると邪魔だと言われた。確かに初めて眼鏡をかけたとき邪魔だと思った事を思い出した。
「そう言えばさ、ここ魔法使えるでしょ?と言うこと魔王とか居るの?敵対してる?魔女は、って皆魔女か…」
「魔王はいるが、同盟を組んでおりますので敵対などしていない。あと魔女なんてそうそういない」
聞くところによると魔女とは悪いことをした女性のことを言うらしい。殺戮の魔女や魔女マリオネット、異端魔女などなど……なんだそれって思ったけど、じゃぁ、男はと聞きたいけどネーミングセンスが微妙そうなので辞めた。
「で、今日は街に来て何をするの?」
「何って男女2人が出掛けるんだ、分かるだろ?」
はい、分かりたくありません。だってさここ異世界だよ?私が住む世界ではないし、そもそもここに私の居場所はない。私がここで大切なつながりを持ってしまったら、別れが辛くなる。だから傍観者で居たい。
「オリバー様!待って下さいー!!」
「ソフィア危ないぞ……ほらな」
ん?
んん……?
何か聞きたくなかった声と名前が聞こえた気がする……そして何この異臭!臭い!臭すぎる!!
ぱっとヒューバートさんが居る方とは逆の斜め後ろを見たら半径1メートル以内にあのドジっ娘と取り巻き?がいるではないか!気づかれたくないと思ってさっとヒューバートさんの方を見ると、顰めっ面のヒューバートさんが2人を見ていた。
「ちょ、見過ぎ見過ぎ!」
コソコソ話しかけるとヒューバートさんがはっとなり私を見た。
「悪い、つい…な」
2人は腕を絡ませて私達を追い越して行くのをまた、彼は睨んでいる。気づかれたらどうするんだ!?そう思って周りを見た。…あれ?
そこで気が付いた。周りの男性もドジっ娘を見ている。惚けるような顔で……それに対して何故ヒューバートさんは普通なんだ?
「よくもまぁ……あんな女の正体を早く暴かないとな」
ボソリとヒューバートさんが呟いたのが全く聞こえなかったので、何か言った?と聞いたら何も?っと帰ってきた。
まさかその後、殿下や坊ちゃん、あともう1人……ノアだったかな?とも1人づつデートをしていたのには度肝を抜いた。
これ大事なイベントなのかな?
読んで下さりありがとうございます!




