仕事始めました 5 休日3
冷麺始めましたに似てるからどうしようかと迷う題名。
でも直すのもあれなのでそのまま続けます。
少し訂正。
時間が経つと日数計算が合わなくなる不思議←
扉を開けて貰い中に入るとソファから立ち上がるヒューバートさんの姿が見えた。
「せっかくの休日にお邪魔してすみません」
「そう思うなら、携帯を取らなければよかったでしょう?」
「取ったわけではないですよ」
無駄に言い笑顔だ…と言うか、鞄ごと持って行ったのは誰だ!そう思いながら鞄を受け取り携帯が入っていることを確認した。で、雑誌は?
「雑誌はどうしたの?」
「ああ、廃棄しました」
「はっ?」
こちらの淑女的にこういう言葉はアウトだろう。だが、私はこちらの人間でないので構わない。サリアさんの咳払いは無視だ。
「無断ではと思いましたが、ついうっかり」
うっかりって何だ!ついだとつい!
「って言うかあれ私のじゃ……まぁいいや、携帯も受け取ったし私は帰るわ、さようなら」
多分この服を着せたと言うことは、サリアさんは私が坊ちゃんを落とそうとしているのでは?つまりアンジュ様の幸せを潰そうとしているのでは?そんなことはさせない!と思って殿下にどうにか伝えてこのヒューバートさ…いやもうヒューバートでいいわ。ヒューバートを寄こし私の気持ちをこっちに向けようとしているのだと思う。何というはた迷惑な勘違い!
とりあえず私はそう言ってさっと席を立ち上がり扉の方へ歩こうとすると目の前にサリアさんが立ちはだかった。やはりそうなのか……こんな美人に勘違いされるなんて…何か?っていう顔をして見るとくるりとサリアさんに後ろを振り向かされた。
「わっと……危ないでしょうが!」
そう顔だけ後ろを向けて言った時、ヒューバートさんが私の前にやって来て笑顔を向けてきた。
「さ、出掛けましょうかリア殿」
「いえ、帰りますよ?」
そう言ったのにヒューバートさんに手を取られ腰にも手を回され扉に向かって歩き出した。
「ちょ、たらしか!?たらしなのか?いやむしろこういう世界ってそう言うのが主流なのか!?何この…って、行かないって言ってるの聞いてる!!?」
「来週に祭りがあるので今街はとても楽しくなってきてますよ」
「いや行かないから?」
そんなの行かないって!!興味ないし、寧ろこの世界観以外興味ないから。その祭りにはヒューバートとより一人で行きたい。
「と言うか私すぐに帰るって友達に言ってるからすぐに帰らないと!!友達心配してる!」
「嘘ですね?」
はい嘘です。だがここでひくわけには行かない!後ろでサリアさんが何故か眼鏡をかけている。何してるの!?と言うか使い方知らないよね!?
「ほ、本当だよ!?もうお昼でしょう?友達家で待ってるの、だから帰る、帰るね?」
そう言っても全く緩みがなかったので私はヒューバートの足をかかとの部分で思い切り踏み、力が少し緩まった隙に坊ちゃんの部屋に向かってかけていった。何故、こんな事になっているのか…訳が分からない。
後ろで何か言っているがスルーして、坊ちゃんの部屋に入り扉を閉めた。
「坊ちゃん!帰るね!?」
「は?も…う帰るのか…?」
外の足をとが聞こえかなり近づいてきている。
「帰ります」
「いや…だが…」
「帰ります」
向こうからノック!やばい!!
「わ、分かった」
その言葉を聞き急いで扉を開けて、閉めた。開けた先は友達ところの玄関。ギリギリセーフ……ぱっと自分を見ると町娘の服そうなことに気がつきため息が出た。
「またあとで連絡しよう」
そう呟いて家に上がろうとしたら、中から物音がしたと思ったらリビングの扉が開いた。
「え…莉愛?って言うかなにその恰好?ちょ、……」
「まて、許可なして写真撮るなよ!!」
「いや撮るでしょ?で、何があったの?こんな面白い服着て」
私は今さっきあったことを説明する。ワクワク顔から段々眉間にしわが出来てきた……。
「ところで何で家に居るの?」
「梨愛が夜いないかもしれないと思って準備しに帰ってきたんだけど…さ……何で行かなかったの?と言うか今すぐ行ってこい」
「いやいや行かないし。あ、夕飯の下準備はしておいたよ」
「見たみた、ありがとう。と言うわけで今日は帰り遅くなってもいいから、街の下準備見てきて教えて?あと録画してきてね?」
「いや本当に行かないから?そもそも坊ちゃんに帰るって言ってきたから祭りに行きたくとも行けないんだよねー」
ふふふと、言わんばかりの笑みを浮かべながら陽華に伝えると頭の中で声が聞こえた。
『何だ、莉愛行きたかったのか?』
「え…坊ちゃん?…今の話どこから……」
『祭りあたりだったかな?何だヒューバート殿とサリアがリアが照れて走って逃げたと言ってきてな。来たいなら来い』
照れてない。断じて照れてない。ほんの少しも、1ミリ単位も…いや、ミクロ単位でも照れてない。
「いや、行かないか「行ってこい莉愛」…行きたくありませ「行かないと本全部売りさばくよ」…いえ、行きたいです!非常に行きたいです。何でしょうとてもとても楽しみで仕方ありません、ハハハハ…」
途中から陽華が肩を掴んで言葉をかぶせてき、そして脅してきた。酷くない?本全部とか?居候だから何も言えないのが辛い。
『そう、か…楽しみか…』
「?」
『いや、今すぐ来い』
「わ、分かった」
これは急いで行かなきゃならない…非常に行きたくない。でも、私のバイブルが人質。卑怯なり……。
トボトボとまた靴を履き振り返った。
「じゃぁ…陽華行ってくるね…?」
「うん!いって……ちょっと待ってて!」
陽華は急いでリビングに向かっていった。
『おい、莉愛まだか?』
行くと行ってから3分ほど経った頃にまた坊ちゃんから連絡が入った。
「ごめん、ちょっと待って!友達が何かあるみたい」
『早くしろ』
「陽華まだ?」
「ちょ、待って!もうすぐ印刷終わるから!!」
印刷?そう頭を傾げていると陽華がA4の紙を四つ折りにしたのを数枚渡してきた。
「これ。何か引っかかるんだよねー。だから、冷静な人に見て判断して貰って」
そう言って渡してきたのはあの、プレゼントを渡す写真とあと私が撮った他の色々な写真があった。
「うーん…?まぁいいや、分かった。じゃあ行ってくるね?」
「行ってらっしゃい!動画忘れないでよ!」
私は手をふって扉を開けた。坊ちゃんのところへと思いながら。
「来たか」
「来ましたよー……」
「何でそんなにふてくされた顔してるんだ?」
「何でも無いよ…ところでサリアさんとヒューバートさんは?」
この部屋は坊ちゃんの部屋で今一人だ。
「さっきの部屋で待って貰っている。それより…これを一応持っておけ」
そう言って渡してきたのは青色のバラがモチーフのネックレス。え?何?
「これは、攻撃を弾くように付与された物だ。町は人が多いしリアは魔力が無いからな、一応持っておけ」
どうしようかと思ったがせっかくの好意なので有難く頂戴してつけてみた……つけられなかったので坊ちゃんにお願いしてつけて貰ったら、凄く微妙な顔をされた…何で?
「これでいい。服に隠れるし……では行ってこい」
「あ…りがとう?行ってきます」
私はそう言ってヒューバートが待つ部屋に向かった。足取りは勿論重い
読んで下さりありがとうございます!!




