プログラマが考えるガチャの収益率について。
回れば回るほど儲かるのは当然として……。
と、元ゲームプランナー兼現プログラマが考えてみる感じです。
まずコスト面について。
基本的に1シリーズ作るのにかかるコストの大半がグラフィック面と付加価値の二点になりますかね、とか思いますね。
場合によってはシステム的に付加価値をサポートしてて実質グラフィック面だけになることも多々ある。
そう考えるとガチャの原価っていくら高くても30万前後なのかな、と。
ちょっと金かかる系だと3D系のゲームの噛み合わせ系ですかね。
チェックに人員がかかる系ですが。
それでも100万には乗らないと思います。
個数によりますけど。
全身変更できる系と小物個数で指数関数的に増えますけどね。
まあ、そうは言ってもそれほど手間でもない。
全組み合わせで普通に億とか乗るレベルの噛み合わせチェックも慣れてるテスターがやると半日くらいで終わったりします。
というかそういうテスターって内部的な部分(3Dグラフィックのボーンとかその辺り)の知識とか経験が豊富だったりする。
話が逸れましたが、まあ、ガチャの原価って大体それくらいだったりしますね。
で、パッケージ的には3000円から5000円くらいで10発くらいが相場ですかね。
そう考えると、100回回ると大体採算ラインに乗る。
ガチャ入れてるところだとそれが主力商品になることが多いんでシステムとか人員の維持費も考えると実際の採算ラインは1000回から1500回くらいですかね。
3Dなら。
普通にソーシャルな感じだと多分いくら多くても300回。
つまりそれより回ればそれがその分純利益に計上される感じになりますかね。
で、ここで考えてみる最大当たりの確率について。
概ね0.5%前後ですか。
某グ◯◯ルとかだと大当たり最大6%/大当たり枠数になってくるんで普通に0.0数%の話になってくると思いますけど。
まあ、なんにしても絞りすぎじゃねと思わざるを得ない。
というか大抵のゲームがそうなんですけどね、絞りすぎてて金まで突っ込む気になれない。
その辺りのデータ収集的な意味で突っ込むこともたまにありますけどね、なんにしても絞りすぎ。
というか、多分当たり保証がないから人によってはブレーキぶっ壊れて突っ込めるだけ突っ込んで痛い目見て辞めるパターンとかもあると思います。
さらにいうなら、一枚当たれば良いというゲームの方が少数派だったり……。
特にソーシャル系の大半ですが、基本4枚当てないと意味がない、とかよくある話。
場合によっては8枚当てても足りない場合もある。
酷いのになるとデッキ染めるために最大値的に20枚以上当てないといけないケースとか。
それ、0.5%とかでやって良い話じゃないと思うんですよね個人的に。
期待値的に考えても4000回ですよ。
10発5000円なら200万ですよ。
バカじゃねぇの、と。
20万くらいならまあまだ理解できなくもないんですけどね。
こういう仕事してると不意にそれくらいの出費があることもないわけではないんで。
って言っても一つのゲームに月間20万も突っ込めるってどれだけ稼げば良いのよと考えるとどっちにしても意味不明ではありますけども。
まあ話を戻すとして、割とその上限まで回す人っているんですよね。
特にランキング一桁じゃないと気に入らない人とか。
とか言いつつ同じゲームでも場合によっては数千円で高報酬な範囲に入れないこともない場合が多々ある辺り、上は見上げれば見上げるほどキリがない世界になってくる。
ちなみにほとんどの基本無料のゲームって上位5%の人の払いが全体の90%超えてたりするという……まあ、よくある話ですけども。
と、盛大に話が逸れましたが。
基本的にランキングの有無、人の多さとかそういう要因に左右される話ではあるんですが、ガチャの収益率って普通に90%を超えるパターンって多々ありますよねというお話。
というかそれくらい儲けないと将来的に立ちいかなくなる部分もありつつ。
だからこそそういうビジネスモデルをそろそろぶっ壊してぇなぁとか思わなくもない。