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魔獣を従えし英雄  作者: 神原 優仁
ちょっと息抜き、番外編
10/30

日本でのクリスマス

今回は本編には関係ない話です

聖なる夜、イエスキリストが生まれたとされる日、クリスマス。

その日は日本だとリア充がそこらへんにごった返す日。

普段の優也ならその様な光景を眺めながらリア充爆発しろと切に願っていたが今、優也はその中、隣に千智を連れて立っていた。

千智は白く染まる銀世界を嬉しそうにターンしながら優也の隣を歩く。


その後ろを優也は楽しそうにターンをする千智を眺めながら歩く。


周りから見たら明らかにカップルである。


何故このような状況に陥ったかというとそれはクリスマスイブ、終業式の日にまで遡る。








中学3年最後の冬休みを目前に控えていてさらに受験を控えて優也はある意味緊張していた。


中学3年最後と言うのだから寂しくないクリスマスを過ごしたいのである。

クリスマスと言ったら基本家族と過ごすか動物達に遊んでとたかられるかのどちらか二択しかこれまでなかったからだ。


その様なクリスマスだと寂しいと危機感を抱いたので友人を誘うか、それともと椅子に座り頭を抱えてうーんと一人唸っている。


思考の無限ループに入りかけていたら後ろに何かが寄りかかってきて背中に名状しがたき柔らかいものがふにゅっと柔らかい音がしそうな感じに当たってくる。

驚いて後ろを見ると千智がその小さい体を寄りかからしてきてその目をらんらんと輝かしている。


「ゆう君!明日一緒に出かけよう!」

「は?」


千智のその唐突な物言いに優也は呆然とするがクラスの雰囲気は一気に阿鼻叫喚の有様になる。

それは当たり前だ、男子は特にそうで、いや、寧ろ男子だけがそうなっている。

中にはクリスマスに千智の事を誘おうと意気込んでいた者もいたのだが千智を誘おうとアクションを起こせずに最終的に千智から優也の事を誘ったので絶望にうちしがれている者が多数。

それに反して女子たちは生暖かい目線を送るものが過半数、残りは飢えた獣の様に目をらんらんと輝かせて恋話のネタにしようとするものだ。


そのせいでクラスにはカオスな空気が満ちてきた。

ある意味いつも通りの光景なので廊下を通るものなど目にもくれないで呆れた様に肩を竦めながら去って行く。


「ど、どうしてだ?」

「クリスマス、ゆう君と過ごしたいから!」


千智に疑問を言うとストレートにそのような事を言われる。

するとクラスの雰囲気も一気にカオスに陥る。

助けを求めて大輔の方に手を伸ばすが大輔はいい笑顔を見せながら親指を立てて。


「グッドラッグ!」


その良い笑顔を見たときに優也は心の中で決めた、必ずボコすと。

そしてその後に期待してないが一応麻里香の方を見てみると。


「ハァハァ、千智ちゃん可愛い、はしゃいでる千智ちゃん可愛いよ〜」


息を荒げなから今にも千智に襲い掛かりそうな感じになっていた。

これはダメだ、千智は俺が守らないと、と優也は思った。


「分かったよ、明日な」

「やったーー!!!」


優也がそう言うと千智は全身で喜びを表す、両手を上げながらその場をぴょんぴょんとウサギの様に飛ぶ。


その様子にさっきまでカオスだったクラス内にはほんわかとした空気が辺りを漂う。


「ハァハァ、千智ちゃん〜」


ただ若干一名が息を荒げなから危険ゾーンまで突入していた。





そしてクリスマス当日待ち合わせ場所に少し早く着いて自分の服におかしいところがないかとソワソワしながら見たりしてたら千智が手を振りながらこちらに走ってきていた。


「おはよーう!ゆう君!」


千智が満面の笑顔で手を振って幸せオーラを全開で走ってきているので周りにいた人達もそのオーラに当てられて和やかに千智を見ている。


「おはよう、千智」


ちなみにこの時に優也が千智の名前を呼んでいるのは二人きりだからだ。

学校の友人の前だと恥ずかしという理由からだ。


「それで、何で今日俺の事を誘ったんだ?」


そう言うと千智はカバンの中に手を入れてゴソゴソすると一つのチラシを取り出して目の前に突き出してくる。


「今日ここで動物との触れ合い会があるの!それでゆう君いてくれたら動物ともいつも以上触れ合えるかもと思ったの!」

「そうですよね〜」


千智がそう言うと優也は遠い目をする、期待などしていない、決して今日非リア充卒業だとは思ってもいないのだ!


「それじゃ、行こ?」


千智がそう言いながらナチュラルに腕を取るがそんなの気にしないで歩き出す。





「あははは、くすぐったいよ〜!」


千智は大きな犬に乗っかられながら顔をペロペロ舐められていた。

これは優也にさっきなっついてきたのを優也が手懐けて千智にけしかけてみたのである。

すると千智は案の定大喜びで犬に舐められながらモフリまくっている。


「ほれ、そろそろ離れてやれ」


そう言いながら犬のお腹を叩くと正直に離れる。

千智はそれに少し残念そうにするけど優也が次のやつにも行こうぜと言うと一転変わって嬉しそうに笑ながら犬に手を振って次の動物のところに行く。


「楽しいか?」


優也が千智にそう尋ねると千智は子供のような無邪気な笑顔を見せて。


「うん!楽しいよ!」


そしてまたナチュラルに腕に組みついてきて優也の事を引っ張る。

その時に千智の胸が腕に触れて軽く赤面するが平静に保つ。


「だからほら!ゆう君も楽しも?」


千智がそう言いながら優也の事を上目遣いで見つめてくるので優也はそれに対して笑ってから。


「ああ、そうだな、楽しまなきゃそんだな」


そしてそれから二人でクリスマスを過ごした。

それはこれまでのどのクリスマスよりも楽しいもので輝かしいものだった。

Happy Merry X'mas!

恋人?そんなの知りませんな、自分はソロで行くと決めてるので(震え声)


あ、でも男友達とむさ苦しくモンハン大会やってました!(泣)


次回に本編を上げようと思います。


次回の投稿は恐らく来年だと思います。



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