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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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偉そう

 ある日ねぇねがあたし達の家でテレビを見ているときにふと「なんでこの人はこんなに偉そうなんだろうね」とつぶやいていました。


 あたしはその時キッチンにいたのでテレビは見えていなかったのですが、その呟きにお兄ちゃんが答えていました。


「別に偉そうにしたくて偉そうにしているんじゃないだろ」


「でも、偉ぶってる人ってそうしたくてそうしているように見えるのよね」


 遠くで聞いているあたしとしてはお兄ちゃんの意見にもねぇねの意見にも一理ある気がします。


 と、言うよりもどちらの人もいるといったところでしょうか。お兄ちゃんは一度「まあ、そうだが」と肯定しておいて続けます。


「でも、偉そうにしていないと舐められるとか考えるんじゃないのか? 一人一人に対応変えているとそれだけで疲れるだろうし」


 お兄ちゃんの言葉にあたしは目からうろこです。たまに偉そうな先生もいるのですが、先生の側からどうしてそうしているのかなんて考えたことはありませんでした。


「ただ、あくまでも偉そうにしてる人も人なのよね……」


 ねぇねが少し暗い感じでそういうと、お兄ちゃんもそれに対して頷いて言います。


「いつの間にか自分が偉いんだなんて勘違いする人も出てくるな」


「それに、そもそも一人一人対応を変えた方が楽だと思うのよね」


 急に元気になったねぇねがそういったので少しお兄ちゃんが驚いたように「どうしてそう思う?」と尋ねます。


「例えば中学校くらいまでなら無理だろうけど、ふつう高校からは大体似たようなタイプの人が集められるわけじゃない? 会社とかになると特にそうなると思うんだけど、だとすると変えるって言ってもそこまで変える必要ないと思うのよね」


 それを聞いてお兄ちゃんが唸ります。それからしばらく考えると口を開きました。


「まあ、極論っぽい気もするが一理あるな」


「でしょ~」


 そういって満足しているねぇねが印象的でした。

結局は人間性。偉そうにしなければならないところだってあると思います。

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