言い訳
「現実は小説より奇なりって言うじゃない?」
ある日、ねぇねがお兄ちゃんにそんなことを尋ねました。それを聞いたお兄ちゃんは少し迷惑そうに、面倒くさそうに「そうだな」と返します。
「小説って基本的に筋書きがあるもので、その中で行われていることはどう足掻いてもその作者の想像を超えることってないと思うのよ」
何かを訴えかけるように話すねぇねとは違い、お兄ちゃんはどこか冷めた様な視線をねぇねに向けてながら口を開きます。
「まあ、一人の人間が考えるものだからな。その人以上のものが出来上がることはないだろう」
「そうよね」とねぇねは頷いて話します。
「逆に現実では簡単に人の予想を上回ることが起こるじゃない?」
「自然災害とかそうだろうな」
なおも二人の間には大きな隔たりがあるようで、お兄ちゃんの返しがどんどん適当になって言っている気がします。
何と言いますか、早く本題に入れと言わんばかりの呆れ方です。
「これは小説に限ったことじゃないと思うんだけど……」
「それで何の言い訳をしてるんだ?」
痺れを切らしたお兄ちゃんがそう切り出すと、ねぇねの元気が急になくなって机に突っ伏してしまいました。
「この間『現実的じゃない』って切り捨てられたのよ」
急に声のトーンが暗くなったねぇねがそういうと、お兄ちゃんは一つため息をついて「ドンマイ」とだけ言っていました。
私の言い訳は108つまであr(ry




