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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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買い物

 お兄ちゃんは買い物籠を持つとき持ち手を肘で挟むように持ちます。対してねぇねは買い物籠に空いてある穴に指を入れて持つという不思議な持ち方をします。


 今日はお兄ちゃんとお買いもの。お兄ちゃんは肘に挟む例の持ち方で買い物籠を持っています。


 欲しいものをすべて籠に入れ終え、レジでお金を払った後籠ごと奥にあるカウンターまで持っていき買い物袋の中に買ったものを入れていきます。


 いつもはあたしがやるのですが、たまにお兄ちゃんがあたしに代わって買ったものを買い物袋に入れます。


 今日もそんな日だったのであたしは隣でお兄ちゃんの様子を見ていました。


 初めに牛乳を寝かせるように一番下に置き、その上に卵を置いて……そんな時に隣であたしよりも小さな子がお母さんらしき人に買ったものの入れ方を教えられているのに気が付きました。


「牛乳を一番下に置くと潰れちゃうからちゃんと立ててね」


 とその子のお母さんが言っているのを聞いて、思わずお兄ちゃんの方を見ると、ちょうどお兄ちゃんはすべて入れ終わったらしく空いた籠をレジの横に返していました。


 その帰り道あたしはお兄ちゃんに尋ねました。


「あーにぃは最初に牛乳入れてたよね?」


 お兄ちゃんは一瞬不思議そうな顔をしてから、何か思い当たることがあったのかはっとした顔をしました。


「あの親子の会話か」


 お兄ちゃんはあたしの質問に答えずにそういいましたが、確かにそこから来ているのであたしは頷きます。お兄ちゃんも聞こえていたんですね。


「まあ、確かに紙だし潰れそうだけど割とつぶれないもんだ。それに重たいものをあまり上に載せないようにしたらいいわけだしな」


 お兄ちゃんはそこまで言って、少し考えると続ける。


「何より、牛乳がパンの上とかに倒れた方が被害大きいだろうしな」


「あーにぃ最後のは後付だよね?」


 あたしがそう尋ねると「そうだな」と笑われました。


 家に帰って牛乳パックを見ると、何事もなかったかのように平然としていました。

あのタイミングは自分が牛乳を一番下に入れるの見てから言っただろうと思いました。

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