日本語
夏休みの宿題の中には言葉の意味を調べるといったものもあります。その中で、よくわからないものがいくつかあったので、お兄ちゃんに聞いてみることにします。
「ねぇ、あーにぃ」
「どうした、妹よ」
「どうしてぞっとするのにぞっとしないっていうの?」
お兄ちゃんはそれを聞くと、ちょうど開いていたパソコンをカタカタと鳴らして調べてくれたようです。それからあたしの方を向くと
「ぞっとしないと言うのは怖いとか恐ろしいを表す『ぞっと』の否定ではないみたいだな。だからぞっとしないってのは『怖い』とかいう意味はなくて正しくは『面白くない』とか『感心しない』と言う意味らしい」
それを聞いてあたしは「そうなんだ」と納得します。
「でも、そうなると『怖くない』とか『恐ろしくない』っていうときはどうするんだろうね」
あたしが何気なく尋ねると、お兄ちゃんは全く考えることなく口を開きます。
「『怖くない』とか『恐ろしくない』って使えばいいんじゃないか?」
「そっか」
あたしは次の問題に移りました。
日本語難しい……ぞっとしないことはないけれど……むしろぞっとする……
ニホンゴオモシロイヨネー




