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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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夏休みver.ねぇね

「そんなことをあーにぃが言っていたんですけど、ねぇねもそうなんですか?」


 間もなく八月のある日、今度はねぇねに夏休みについて聞いてみることにしました。


 ねぇねはお兄ちゃんの話を聞くと「わかるわかる」と笑いながら「でも……」と視線を少し上にあげて何かを思い出そうとします。


「私としては、終わりが見えてしまっているのが痛いかな」


「終わりが見える?」


 あたしが不思議そうな顔をするとねぇねは「そう終わり」と楽しそうに言います。


「妹ちゃんはもう夏休み入って一週間は経ったわけだけど、まだまだ夏休みはあると思ってるよね?」


「そうですね。まだ一か月以上ありますし、色んなことができると思います」


 正直にそういうと、ねぇねがうんうん、頷きます。


「それから、去年とかを思い出してほしいんだけど、気が付いたら夏休みが終わってなかった?」


 そういわれて、去年のことを思い出します。去年も去年であたしとして色々なことをしたつもりですが……


「すぐに終わっちゃいました」


 終わった時にはあれをやっておけばよかったとかこれをやっておけばよかったとかを考えなかったといえば嘘になります。


「もう何回も夏休みを経験している私としてはそれがはっきりわかっちゃうのよ。夏休みは無限じゃなくて割とあっさり終わっちゃうって。そうなると如何しても夏休みが長いとは思えなくなっちゃうわけね」


 そんなことを言われてもやはり一か月というのは長いと思ってしまいます。そんな様子が顔に出ていたのか、ねぇねは「大きくなったらわかるわよ」と笑いました。


「じゃあ、ねぇねも夏休みは何もできないと思うんですか?」


 あたしが尋ねるとねぇねは首を振ります。


「短かろうと長かろうと後悔しないように色々しないとね。きっと何してもやっておけばよかったということはあるだろうけど、何もしないよりは数千倍もまし」


 「だから今年は妹ちゃんにも私の遊びに付き合ってもらおうかな」とねぇねが楽しそうに言うのであたしも楽しくなって「楽しみです」と笑顔で返しました。

あーにぃとねぇねの対比を書くのは面白いです。

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